最近肌寒い日が多くなってきましたね。
人間にも、もちろん亀にも厳しい「冬」がやってきます!
なので今回は亀の冬眠のさせ方を書いてみますので、もし冬眠させる事に興味のある方は参考にしてみてください♪
亀の冬眠のメリット・デメリット
亀は野生で冬眠しているからといって冬眠は絶対良いものか?
まずはそこから。
*メリット
・野生(自然界)と同じ生活リズムでいられる
・成長に良い
・繁殖しやすくなる
*デメリット
・亀の体力を削るので、そのまま死んでしまったり病気になったりする
以上を良く考えた上で、自分の亀さんを冬眠させるかどうか検討してみてください。
*ちなみに私は飼い始めは「健康に良いなら♪」と勉強して冬眠させるつもりでいましたが、いざ冬になったら・・・
「冬眠しちゃったらその間寂しいじゃん!」という飼い主バカのワガママでうちのお嬢様(セイブニシキガメ)は今まで冬眠したことはありません(汗)
冬眠させてはいけない亀もいます
健康に良いならと冬眠を決めても、あなたの亀は冬眠できる亀さんですか?
冬眠させてはいけない亀もいるんですよ。
・小亀
・病気の亀
・年寄り亀
こういう亀たちは体力的に持ちません。
・秋以降に購入した亀
この場合は亀の大きさに関係なく、夏に餌を充分に食べられていたかわからないのでその年は冬眠させないほうが良いでしょう。
*冬眠させない亀は保温をしっかり管理して飼育してくださいね。
冬眠の準備
冬眠させるにあたって、いくつか準備がありますのでそれを知っておいてください。
1・夏の間にたっぷり栄養を与え、健康に育てておく
冬眠は体力勝負な部分もあるので、夏からしっかり管理しておきましょう。
2・冬眠用水槽の準備
冬眠用の水槽は普段飼育しているものとは少し変わりますので、気をつけてください。
冬眠用水槽の作り方
この方法は成功率の高い「水中冬眠」の水槽です。
1・レンガを使って段階的な深さにし、一番深いところでだいたい20センチ位の水の深さになるようにする。
2・水槽の底(一番深い所)に水ゴケなどでもぐれる場所を作る。
*底に敷く物は落ち葉や泥でもかまいませんが、アクが出てしまったり水が濁ったりしますので水ゴケがオススメです
*ここではまだ水は完全な深さまでは入れませんよ!
*もぐる場所がないと亀は落ち着くのに時間がかかり、その分無駄に体力を消耗させてしまいますので必ずもぐりこめる場所は作ってください!
ここまで出来たら後は時期を待つのみになります♪
冬眠の時期
だいたい亀の冬眠は気温が10度~15度になる頃(10月下旬から11月初め)から始まります。
温度がだんだんと下がっていき、亀が食べる餌の量が減ってくる(食べなくなる)といよいよ亀も冬眠の準備に入ります!
*手順*
1・時期をみて(気温・餌の食べ具合・亀自身の体調)問題なければ餌をあげないようにする
*ギリギリまで餌をあげていると腸の中に未消化の餌が残り、冬眠に失敗する確立が高くなります!
2・動きが鈍くなってきたら冬眠用水槽を暖房していなく、日も当らない場所へ移動させます
3・餌をあげない状態のまま自然に水温が下がるのを待ちます
4・亀が底に潜って冬眠します
*餌を止めたころから冬眠用水槽の水を少しずつ増やして、最終的に最深部約20センチにします。
たいていの亀は一番深いところで冬眠しますが、たまにレンガの途中の段で寝てしまう亀さんもいるそうです(笑)
そんな時は完全に冬眠してから底に移すか、その場所で底の水ゴケをかぶせてあげてください。
冬眠中の管理について
冬眠がうまくいったからといって、放っておいてはダメですよ!冬眠中もやることはあります。
・水温チェック
水温は5度~10度までに保てているかチェックします(日当たりなどで10度を越えてしまうと半冬眠になってしまいます!)
・健康チェック
2週間に1度くらいの頻度で亀の健康チェックをします(甲羅を持ってそっと水槽から出して、頭を少し触って手足が甲羅に引っ込むようならOK!すぐにそっとお尻から水槽に戻してあげてください)
・水槽チェック
基本冬眠中の水槽は掃除や水換えはしませんが、余程汚れているようなら4分の1程度交換してください(必ず新しい水の水温は水槽の水温と同じにしてください!)
*こんな時は中止してください!*
頭を触っても手足がだらんとたれている・目が腫れたり、膨らんでいる・手足の皮膚が白っぽくなっていたり、ブヨブヨしている・水槽の中で亀が浮かんでいる
他にも様子がおかしいと思った時にはすぐに冬眠をやめさせて保温器具で温め、普段どうりの飼育をしてください!
おまけ - 部分冬眠
初めてで不安・・・体は大きいけどまだ小亀だから不安・・・そんな方には、こんな冬眠のさせ方もありますよ。
*部分冬眠*
1・上記どうりに冬眠をさせます
2・普通の冬眠より早い時期(1月下旬~2月初め)にヒーターを冬眠水槽の中に入れ、徐々に水温を上げていく
3・水温を上げながら水を抜き、浅くしていく
冬眠に失敗してしまう原因の一つが「体力切れ」です。
冬眠をフルにこなせる体力がないと、だんだん温かくなる冬眠明けまで体力が持たずに力尽きたりストレスから病気になったりしてしまいます。
なので、まだ体力が尽きる前にヒーターで起こしてしまうんですね♪
*起こした後は温かく温度管理をして普段どうりに飼育してください。
<まとめ>
いかがでしたでしょうか?
野生だと亀の方が自分で好きなように冬眠してくれるのに、飼育亀だと手間や管理が大変に思えますね(汗)
私も「冬眠されたら寂しい」という中に少し「思ったより大変なんだ」がありました。
亀など両生類・爬虫類の冬眠は他の冬眠する哺乳類とは違い、「仮死状態」で冬眠をする分リスクが高い気がします・・・
でも、せっかくこれだけ調べてるんだから1度くらいはお嬢様(セイブニシキガメ)を冬眠させてみたいと思っています♪
時期に合わせて冬眠の記事にしてみましたが、参考になれば幸いです。
亀の冬眠動画
亀の冬眠方法を動画で解説しています。この方法で9回越冬したそうですよ!
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この記事を書いた人:こふぐ
<自己紹介>
初めまして、「こふぐ」と申します。
アクアリストとは名ばかりの、飼育している亀・魚に奴隷のように扱われている飼い主です(笑)
・好きな魚
ミドリフグ・インドトパーズパファー・八の字フグ・レッドテールキャット・バールフッシュ類・ダンゴウオ・・・まだまだたくさん!
・好きな亀
セイブニシキガメ・タイワンハナガメ
飼育中のみんな
ミドリフグ5匹・インドトパーズパファー1匹・イトマキヒトデ1匹・ビスケットグリーンスター1匹・ヒメダカ6匹・ヒメダカの稚魚15匹くらい・セイブニシキガメ
つたない文章でしたが少しは参考になれば幸いです。