ビオトープにもいろんな規模や種類のものがありますが、
今回は池などを掘ってつくるのではなく飼育容器を使用して楽しむ
ビオトープを作るために必要となるものをご紹介したいと思います。
飼育容器
ベランダや庭先にビオトープを作るのであれば当然飼育する容器・器が必要となります。
ビオトープの容器としては発泡スチロールやトロブネ、睡蓮鉢、
ひょうたん池などがありますが、自分の好みにあった飼育容器を選びましょう。
それぞれの容器にメリット・デメリットがあります。
飼育容器を気にいるかどうかだけではなく、とくにベランダに設置する際はビオトープの重量に耐えれるかどうかも調べてから容器を決定するようにしましょう。
また容器の広さによっては設置後に邪魔になる・通れなくなるなどのトラブルが起きないようにサイズや設置場所もきちんと事前に考えておきましょう。
できるだけ水量が多い方がそのぶん水質も安定しやすいのでできるだけ大きな容器を選んだほうがいいでしょう。
底床材
底床材は必ずしも必要なものではありませんが、育成する植物によっては底床材があったほうが良いものもありますので、
底床材は育成したい植物によって使用するかどうかを考えましょう。
底床材を使用しなくてもポットや鉢に土をいれて植物を植えたあと、鉢ごとビオトープに沈めたりする方法でもかまいません。
また底床材の粒と粒の隙間ができますが、その隙間にバクテリアが繁殖して水質の改善に役立ってくれることもあります。
ビオトープで使用される底床材としては『赤玉土』が多いようです。
しかしとくにそれにこだわらずとも、濁るのが嫌であれば砂利を使用するということでも可能です。
水辺植物
ビオトープではメダカや金魚などの生体だけではなく、睡蓮やシダ植物などの水辺植物の育成を楽しむことが可能です。
水辺植物だけではなく、通常の観葉植物などを使用することも可能です。
その際には水を与えすぎないなどの観葉植物に合わせた飼育環境を作るようにしましょう。
水辺植物を選ぶときには園芸店や観葉植物のお店などに行って、
実際にビオトープに入って売られているものをその通りの植え方で使用すればほぼ間違いなく育成は可能でしょう。
ビオトープはアクアリウムのように水温や外気の調整ができないのですが、
そのぶん四季に合わせた植物を使用することでより季節感のあるビオトープにすることができます。
しかしビオトープのシーズンは主に4月から10月くらいまでで、その他の期間は美しいまま越冬できる水辺植物はほとんどありません。
植物を越冬させるには植物に合わせた越冬の準備をしなければなりません。
もちろん越冬できないため毎年購入しなければならない植物もあります。
水棲生物
ビオトープで飼育される生物としては一般的なのは『メダカ』・『金魚』・『ミナミヌマエビ』などでしょう。
いずれも比較的寒さに強いため、越冬の準備をしっかりしてあげれば氷が張るような環境でも、
完全に凍りつかなければ越冬することができる種類の生体です。
基本的にビオトープには飼育水を加温するようなヒーターは設置しないので
一般的な熱帯魚などは暖かい季節以外はビオトープでは飼育することができません。
ビオトープを作るために必要となるモノはこれだ!のまとめ
今回紹介させていただいたものを準備してもらえればビオトープを楽しむことができます。
ただし、容器や底床材を準備した後直ぐに生体を入れるのは待ってください。
水道水のカルキが中和されるのには4日間程度はかかります。
まずは植物だけを設置して楽しみながら、どんな生体を飼育したいのか考えておきましょう。