ディスカスは、その優雅に泳ぐ姿から熱帯魚の王様と呼ばれています。
熱帯魚の中では飼育が難しいと言われることもありますが、
本来丈夫な魚ですのでコツさえ掴めば上手に飼育できます。
今回は、そんな王様ディスカスについてご紹介いていきたいと思います。
この記事の目次
ディスカスの基本情報
ディスカスは、その円盤(ディスク)状の体から、ディスカスと呼ばれます。
南米のアマゾン川に生息する熱帯魚です。
アマゾン川にいたディスカスから改良が加えられ、色々な品種が生み出されてきました。
ディスカスは、アマゾン川の中でも流れがほとんど無い流域に生息しています。
確かにあの体で流れの速い流域で過ごすのは難しそうですね。
また、ディスカスは繁殖の仕方が特徴的で、水槽内でもそれを見ることができます。
ディスカスは子育て上手
(写真は卵を保護するディスカス)
ディスカスはシクリッドと呼ばれるグループに属していますが、シクリッドは子育てをする魚と言われています。
中でもディスカスは非常に愛情深く子育てをします。
ディスカスミルクと呼ばれる粘液を体表から分泌させて稚魚に飲ませます。
このディスカスの子育てはとても感動的なので、
動画サイトにもありますので是非ご覧になってください!
ディスカスの飼育方法
基本的な熱帯魚飼育にプラスアルファしなくてはいけないディスカス特有の飼育方法をご紹介していきたいと思います。
水槽は大きめに
ディスカスを飼育するに当たって、最低でも60cm規格水槽、
60cm×45cm×45cmや90cm×45cm×45cm以上であればなお良いです。
始めは60cm規格水槽からスタートして、サイズアップしていっても良いかと思います。
後述しますが、ディスカスは複数で飼った方が良いと言われていますので、小さい水槽ですと水質悪化しやすいです。
また、高さのある水槽の方が成長すると言われていますので、大きめの水槽が良いでしょう。
水換えは頻繁に
ディスカス飼育における1つの関門が、水換えです。
ディスカスは複数飼育しなくてはいけない、若魚のうちに餌をしっかり与えないと成長しない、
といった理由から非常に水を汚します。
その対策として頻繁な水換えが必要になってきます。
飼育状況にもよりますが、目安としましては1週間に1~2回、1回あたり1/2程度の水換えが必要です。
水流れは弱めに
ディスカスは流れのあまりない流域に生息していますので、水槽内でもなるべく流れは弱くしましょう。
体が平べったく大きいので、水流がディスカスの側面に当たると流されてしまいます。
強い流れがある水槽では体力を消耗してしまいますので、ご注意ください。
ディスカスに水槽内でもゆったりと優雅に泳いでもらいたいので、
フィルターからの流れ、エアレーションなど、気をつけてあげてください。
餌をしっかり与えて成長させましょう
餌をたっぷり与えて水換えを頻繁に行い、どんどん成長させましょう。
その際、餌の質にこだわるのも良いかと思います。
ディスカスの餌としましては、ディスカスハンバーグ、冷凍赤虫、配合飼料などが使われることが多いです。
ディスカスマニアの方ならほぼ確実に使っているのがディスカスハンバーグです。
水がすぐに汚れるというデメリットがありますが、非常に栄養価が高く食いつきが良いので、成長期には欠かせない餌と言って良いでしょう。
ディスカスハンバーグは市販されていますが、ディスカスマニアの方はオリジナルのレシピを持っている方もいらっしゃるらしいです。
ディスカスハンバーグを食べているディスカスであれば、冷凍赤虫や配合飼料はおやつ的な存在になります。
冷凍赤虫や配合飼料のみで育てることもできますが、成長度合いはディスカスハンバーグには負けてしまいます。
単独では飼わず、複数で飼う
ディスカスは繁殖期以外は群れで生活します。
そういった理由から、水槽内にディスカスを1匹だけで飼育すると怯えてしまうことがあります。
ディスカスを飼い始める時は複数購入するようにしましょう。
ただし、複数で飼育するといじめられっ子が出てきてしますこともありますので、
水槽内のディスカスの様子をよく見ていただければと思います。
ちなみに混泳は、口に入るサイズの小型魚やエビは食べてしまうことがありますのでご注意ください。
ディスカスの水温は高めに
これは必ずしもやらなくてはいけないことではないのですが、
成長スピードが上がるため水温を30度程度にして飼育している方が多いです。
自然界では25度程度の水温で生活しているので、水温を高くしないと命にかかわるというわけではありません。
ディスカスの種類
ディスカスは大きく分けて、ワイルド物とブリード物があります。
その中からさらに枝分かれしていくのですが、バリエーションが豊富で、新しい品種が作り出されることもあります。
ワイルドディスカスには、グリーンディスカス、ブルーディスカス、
ヘッケルディスカス、ブラウンディスカスなどがいます。
比較的高価です。
ブリード物には、青系や赤系、スポット系、ライン系など多くの品種が作出されています。
ディスカスの専門店もありますので、
そういったお店に足を運んでいただければお気に入りのディスカスが見つかるのではないかと思います!
ディスカスの飼育・水槽・ろ過・水質・水温・病気のまとめ
以上、ディスカスについてご紹介させていただきましたが、
ディスカス飼育は難しいと言うよりも、手間がかかると言った方が良いかもしれません。
手間がかかると言って敬遠せずに、是非熱帯魚の王様を飼ってみてください!
(写真引用元:wikipedia ディスカス)
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この記事を書いた人:くぺつ
自己紹介:
アクアリウム歴10年。最盛期は水槽10本以上でワイルドベタの繁殖を行っていました。
最近は爬虫類にうつつをぬかしてこじんまりとアクアリウム中です。
好きな熱帯魚:
プレコ、ワイルドベタ