ネオンのような体色をしていて美しい人気の熱帯魚が「ネオンテトラ」です。いかにも「熱帯魚を飼っている」という感じで、ネオンテトラはやはり初心者もあこがれますよね。このネオンテトラをアクアリウムで飼うなら、単体ではなく群れで群泳させたらますますきれいだろうなーと思う方も多いでしょう。
しかし、ネオンテトラは水槽で飼うと群泳しないとも言われています。これって、ほんとうのことなんでしょうか。
まるでネオンのような体色
ネオンテトラは1936年に発見された、アマゾン川流域に生息している3センチくらいの熱帯魚です。メタリックブルーの体色がきれいでまるでネオンのようなので「ネオンテトラ」なんですね。温和な性格で人工餌料でも育てられるので、比較的に初心者にも飼育しやすいとされています。
このネオンテトラを、単体ではなく群れで群泳させたらもっときれいだと思いませんか？
ネットでネオンテトラの画像を検索すると、群れで泳いでいる画像もありますよね。ただ、ネオンテトラは水槽で飼うと群泳しないという話もあります。
ネオンテトラは群泳してくれない？
いざネオンテトラを群泳させようと思って複数購入したら、群れを作らずに勝手に別々に泳いでいる…ということも多いようです。これだと、ネットで見たようなきれいな群泳が見たかったのにと、がっくりしてしまいますね。では、ネオンテトラはなぜ群泳しないんでしょうか。
ネオンテトラが群泳してくれない理由
正しく表現すると、ネオンテトラはまったく群泳しないというわけではなく、「最初」は群泳してくれます。ネオンテトラを複数水槽に入れると、最初は群れで泳いでいても、しばらくすると群泳ではなくばらばらで泳ぐようになるようです。
なぜ、しばらくすると群泳が解体されてしまうのでしょうか。ここで自然界を想像するとわかりやすいでしょう。自然界では外敵が多いので、群泳というのは、自分たちを守る手段なんですね。ではなぜ水槽に入れてしばらくは群泳しているのかというと、やはり慣れていない環境なので警戒しているからでしょう。
それが、しばらくして水槽の環境に慣れていき、ほかの魚もいなければ群泳する必要もないということで、バラバラになってしまうんですね。また、群泳をしない理由のひとつには「狭い水槽」ということもあります。小さい水槽で複数ネオンテトラを飼うと、ほとんど群泳しないようです。
60センチくらいの水槽だと、あまり群泳のように見えない泳ぎ方になるようです。ということは、広い水槽ならどうでしょう。90センチくらいの広い水槽にネオンテトラを複数入れれば、どこになにかいるかわからないということで、群泳してくれることもあります。
ネオンテトラの群泳が見たい場合は他の魚を入れる
ネオンテトラの群泳がみたいのにどうしれもしてくれない、というときは、人為的に群泳させるようにする方法もあります。上記のように、ネオンテトラが群泳するのは身の守るためなので、ということは水槽にほかの魚を入れてみればいいわけです。
ただもちろん、ネオンテトラよりが怖がらない魚ではだめなので、ネオンテトラよりも大きい魚です。ネオンテトラよりも大きさかなといっても、ネオンテトラを食べてしまうような魚ではもちろん駄目ですよね。性格も温和で、ネオンテトラを食べない大きな魚を選びましょう。
こうすることで、ネオンテトラが慣れている水槽でも警戒心を持つようになり、自然界と同じように群泳するようになります。
ネオンテトラよりも大きくておすすめの魚は「ドワーフグラミー」です。複数のネオンテトラとさらに大きな魚を入れるなら、60センチくらいの広めの水槽にしましょう。それから、ネオンテトラが隠れることができる水草などを入れると、ネオンテトラのストレスの軽減をすることができます。
対策を講じて群泳にチャレンジ
ネオンテトラが群泳しない理由とその対策についてでした。ネオンテトラは単体でもきれいですが、群泳になるとなお一層きれいに見えますよね〜。
初心者なら、単体飼育に慣れてきたら挑戦したいところですね。ということで、ネオンテトラを複数購入したのはいいものの、群泳してくれない！というときは、上記の方法を試してみましょう。90センチくらいの大きい水槽で「ドワーフグラミー」などと、水草などの隠れ場所を配置してみると、群泳してくれるかもしれません。
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