「ダイヤモンドテトラ」はその名が示す通り、ダイヤのように輝くボディが最大の魅力です。熱帯魚としては飼いやすく、おすすめの品種です。今回の記事ではそんな「ダイヤモンドテトラ」の魅力と、その特徴について紹介していきます。
この記事の目次
ベネズエラからやってきた宝石「ダイヤモンドテトラ」
「ダイヤモンドテトラ」は「カラシン目」の熱帯魚です。「カラシン目」は主に南米地域が原産のグループで、小型の魚が多く属しています。ダイヤモンドテトラは南米の「ベネズエラ」に主に生息しています。
ベネズエラは政情不安で有名な国ですが「ベネズエライェローメタエ」など国名が魚の名前についていたりと、熱帯魚のメッカでもあります。
ダイヤモンドテトラは輝くボディが最大の魅力!
「ダイヤモンドテトラ」の最大の魅力はその体の輝きです。金色、赤色と、見る角度によって輝きが変わり、水槽を泳ぐ様は実に優雅です。
まだ若い個体だと、その輝きは淡いですが、ある程度成魚になってくるとその輝きは増していきます。この輝きは鱗の特殊な構造によりもたらされるようで、人の手が加えられていない、天然の輝きです。
ダイヤモンドテトラは伸びたヒレにも見ごたえ!
ダイヤモンドのような輝きのほかに、「ヒレ」も特徴的です。特にオスはヒレが伸び、背びれは上方向に赤みを帯びながら揺れ、腹ビレは丸みを帯び、先端は水色に輝いているようにも見えます。メスはオスに比べるとヒレはやや小さめですが、体の輝きは変わりません。
気性は基本的には温和だが時には荒い
ダイヤモンドテトラは基本的には温和な魚です。しかし、成熟してくるとオス同士で戦いが勃発することがあります。これは群れのリーダーを決める戦いのようなもので、相手を殺すようなことはありませんので、ダイヤモンドテトラを複数泳がせることは可能です。ただ、ヒラヒラしたヒレをかじる習性があるので、大きなヒレを持つ魚と一緒に泳がせることはやめた方がいいでしょう。
ダイヤモンドテトラを飼育したい!水質は?
水質にはあまりこだわらない、丈夫な品種ですが、弱酸性から中性の水が好ましいのでPHを上昇させるような砂は入れない方がいいでしょう。水温は24度から27度くらいが最適です。水槽は小型のサイズでも複数飼育することができるでしょう。ダイヤモンドテトラのサイズは5センチくらいとなっています。
エサは何が最適か?水草についての注意点
餌については口に入るくらいの小さめの人工顆粒タイプのエサがいいでしょう。注意点としてはダイヤモンドテトラは実は草が好きで、水槽に入れた水草を食べてしまうことがあります。
ちょっとかじる程度ならよいのですが、柔らかい葉や新芽など食べやすいところは丸ごと食べてしまい、水槽の水草が全滅してしまう恐れがあります。そのため、エサはしっかりと与え、水草を食べられないようにするのが必要です。
「水草を入れない」という選択肢もあると思いますが、ダイヤモンドテトラはその優雅な輝きと、水草の揺れのコントラストも美しいので、水草のレイアウトは悩ましいところです。
ダイヤモンドテトラは増やせる?繁殖は?
小型のカラシン目は繁殖が難しいことがおおいのですが、ダイヤモンドテトラは繁殖が比較的簡単です。メスは成熟してくると体に丸みを帯び、オスはヒレが伸びるので、見分けるのは難しくありません。
ペアで飼育し、そして成熟してくると、オスは頻繁にメスを追うようになります。産卵方法は「ばらまき型」と言われるもので、いつの間にか水草の間に産卵され、稚魚がうまれていることがあります。
卵は食べられてしまうことがあるので、別の水槽を用意し、そこにオスと産卵間近のメスを入れて産卵させ、またもとの水槽に戻す、という過程を行えば無事に卵が孵化する確率が上がるでしょう。
ダイヤモンドテトラは購入できるの?
「増やすのは面倒」という方は個体を購入することもできます。今では熱帯魚ショップやペットショップのほかに通販でも購入することができます。通販ですとまとめ買いも容易ですので、たくさん飼いたいという人にはお勧めできます。値段は1匹あたり200円程度で購入できるようです。
まとめ
光り輝くダイヤモンドテトラは水槽に大きな彩りを与えてくれます。ぜひ多くのダイヤモンドテトラを飼育し、その輝きを楽しんでください。
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