アクアリウムでは、水槽のレイアウトをあれこれ考えるのも楽しみのひとつですね。そんな水槽のレイアウトアイテムのひとつが流木です。これがあると、いかにも水中!という感じでいい感じになりますよね〜。
しかし、この流木を水槽に入れるときに、「アク抜き」をする必要があるということをご存じでしたか?
ここで、アクアリウム初心者の人に向けて、流木のアク抜き方法について紹介してみましょう。
水槽の中に入れると味が出る流木
アクアリウムでは、水槽にどうのようなオブジェを配置するかというレイアウトを決めることで、さらに鑑賞性が高まります。各自の思い思いにレイアウトを配置するというのがアクアリウムの醍醐味のひとつでしょう。
また、配置するオブジェは鑑賞性アップだけでなく、今回の紹介する流木のように、魚たちに有用になるものもあるので一石二鳥ですね。アクアリウムで水槽に配置するオブジェはいろいろありますが、そのなかのひとつが流木です。
流木には魚も喜ぶ要素がある
アクアリウムを水槽に入れるメリットは、もちろんレイアウトという面があります。これを水槽に入れると立体感と奥行きを持たせることができます。水草なども付ければ、さらにいい感じになるでしょう。さらに、鑑賞性アップだけではありません!
流木を入れると、水質管理で大事な「PH値」を弱酸性にすることができます。弱酸性を好む魚は多いので、ぜひ活用したいところですね。また、魚の絶好の隠れ家にすることもできます。
魚たちを複数買っていると、喧嘩することが多々ありますが、流木を入れることで温和な魚の隠れ家になることができるので便利です。また、プレコなどの流木を餌にする魚もあるので、それらの魚の場合、万が一餌がなかったときの代わりにもなってくれます。
アク抜きの必要性
よーし、やっぱ水槽には流木だなー。じゃあ、さっそく水槽に流木をドボン!…ちょっと待ってください。流木は水槽に入れる前に「アク抜き」をしたほうがよいとされています。料理などでアク抜きという言葉は聞いたことがあるでしょう。
流木をアク抜きせずにそのまま水槽に入れると、タンニンなどの酸によって水が茶色くなって(ブラックウォーター)見た目が悪くなります。しかし、ブラックウォーターは生体の病気予防によいという面もあるのですが、流木をそのまま入れてしまうことでもっとも心配なのは「有害な不純物」の存在です。
流木は自然界にあるものを利用しているので、見た目にはわからなくてもなにがしかの有害物質が含まれている可能性があります。その場合、最悪魚たちが死んでしまうこともあるので、やはりアク抜きはしたほうがよいでしょう。
アク抜きの3つの方法
ではここで、流木のアク抜き方法についてです。まず、流木はバケツに入れて上から水を流しながらブラッシングしましょう。
アク抜きには
・水につける
・アク抜き剤か重曹を使う
・煮沸する
という方法があります。
水につけるという方法はやはり一番簡単ですが、その分一番時間がかかります。水が入ったバケツに流木を沈めて2週間おき、水を替えてまた2週間、という具合に色がかわらなくなるまで続けます。アク抜き剤か重曹を使うと水につけるより短期間でアク抜きを終わらせることができます。方法は水につけるものと同じです。
アク抜き剤か重曹を含めた水に流木をつけるだけです。毎日水を替え、1週間で完了します。ただし、アルカリ性を抜くため、アク抜きが終わったら流木をすすいで3日以上普通の水につけましょう。煮沸するという方法は、流木をお湯に入れてアクを抜くという方法で、これだと30分から1時間でできますが、当然ガス代がかかります。油などがついている可能性がある料理用の鍋ではなく、新しく専用の鍋を用意したほうがよいでしょう。
有害物質排除のためにアク抜きを
流木のアク抜きについてでした。アクアリウムの見栄えをよくしてくれる流木ですが、そのままだと有害物質がついている可能性があるので、アク抜きをすることが推奨されています。今回見たように、それほど難しい作業ではないので、初心者でもすぐに行うことができるでしょう。
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