エンペラーテトラは美しい目や体の色が特徴の人気の熱帯魚です。「皇帝」の名前にふさわしく、堂々とした風貌も目を引きますが、今回の記事ではそんな「エンペラーテトラ」の魅力や特徴などについて紹介していきましょう。
この記事の目次
エンペラーテトラはどんな魚の仲間?
エンペラーテトラは「カラシン目」という分類に属します。「カラシン目」はすべての種類が淡水魚であり、1600を超える種類が属しています。おおよそアフリカやアメリカに生息している種類が多いですが、「エンペラーテトラ」は主に南米の「コロンビア」に生息しています。
青い目が特徴で魅力
エンペラーテトラで一番目をひくのは青く輝く「目」でしょうか。特にオスの目は発情期になるとよく発色し、とても美しく「宝石のよう」とも言われています。
「皇帝」にふさわしい尾ビレや尻ビレ
目のほかにオスには大きな特徴があり、それは「ヒレ」です。尻ビレはとても長く、フォークのような特徴的な形をしています。また、尾ビレはとても珍しい形をしており、三つに分かれ、そして黄色に染まっており、まるで金色に輝く衣をまとっているようです。
エンペラーテトラの体の特徴は?
エンペラーテトラの体長は4から5センチくらいで、小型の熱帯魚としてみればやや大きめです。体の中央には黒いラインが一本入り、その周辺は輝く青に染まっています。
そこから伸びた金色のヒレが体全体を優雅に見せることに成功しています。オスとメスの体の違いが大きいのも特徴です。稚魚のときはあまり変わりません。しかし、大人になるとメスは小さめで、黒いラインが目立つくらいの地味な魚です。オスはメスより一回り大きく、体の青もより強く、ヒレも長いです。
エンペラーテトラの気性は荒め!
優雅に見えるエンペラーテトラですが、その気性はやや荒めです。縄張り意識が非常に強く、オス同士の争いはもちろん、メスを追いかけまわしたりする、暴れん坊です。
水槽を眺めていると時折、魚たちが争いをしている所を観察することができるかもしれません。戦いを広げることが多いエンペラーテトラ、何事もなければ2~3年は生きることができます。
エンペラーテトラ飼育してみたい!水質は?
魅力が多いエンペラーテトラですが、飼育するにはどのような環境が最適なのでしょうか?
まず水質ですが、弱酸性から中性の水が適しており、最適な水温は22度から28度くらいとなっていますので、家の環境によっては水質水温の調整が必要です。エンペラーテトラは比較的飼育が容易ですので、1から2週間もたてば落ち着くでしょう。
水槽のサイズは?
水槽のサイズは60センチの水槽が最適でしょう。エンペラーテトラは自然界では群れで生活している魚ですので、一匹で飼うとストレスがたまるようです。
5匹程度一緒に飼うのが最適と思われますが、先述の通り縄張り意識の高い魚となっておりますので、小競り合いを防ぐためにも魚が隠れられるように水草を多く植えるのをお勧めします。
エンペラーテトラにエサは何を与えればよいのか?
エサは市販の人工餌を与えます。一日一回、2分くらいで食べきれる量を与えるとよいでしょう。加えて、食欲旺盛な魚でもありますので、人工餌のほかに生き餌や冷凍ミミズなどを与えるのもおすすめですよ。
エンペラーテトラは増やせるのか?繁殖可能?
エンペラーテトラの繁殖は結構難しいと思われます。方法としてはメス一匹にオス2~3匹ですと、繁殖できる可能性が高くなりそうです。産卵方法は「ばらまき型」と呼ばれる産卵ですので、水草などを用意するとよいでしょう。
園芸用のネットなどで水槽の上下を分けると、卵が水槽の下に落ち、知らない間に他の魚に卵が食べられるのを防ぐことができます。水は弱酸性で、部屋の照明を暗くするなど、薄暗い環境を作っておくとよいでしょう。
エンペラーテトラはどこで買えるのか?
エンペラーテトラはメジャーな品種ですので、通常の熱帯魚、ペットショップはもちろん、通販などでも購入することができます。値段は1匹当たり120円から180円程度が多いようです。
まとめ
エンペラーテトラはその美しい見た目が最大の魅力となっています。飼育もそれほど難しくない品種ですので、初めて飼育する熱帯魚にもいいかもしれませんね。
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