カラシン

エンペラーテトラの飼育方法を伝授!高貴な紫のきらめきのインパイクティスケリー

2016年9月4日

エンペラーテトラ

 

インパイクティスケリーの別名はエンペラーテトラ。

今上天皇陛下が皇太子時代、ブラジルを訪問された際に贈られた魚が、

現在流通しているインパイクティスケリーのもとになっているからです。

紫は古来から高貴な身分に用いられる色。

インパクティスケリーなら、アクアリウムに風格を与えてくれるかもしれません。

 

 
 

エンペラーテトラの基本情報

エンペラーテトラ

 

全長4~5cmの小型カラシン。「インパイクティスケリー」とも表記します。

1978年6月、今上天皇陛下(当時は皇太子)が

日本人ブラジル移住70周年記念式典のためサンパウロにご訪問された際、

国立ブラジル・アマゾン魚類研究所から贈られました。

日本に持ち帰られてからは、熱帯魚の研究家、ブリーダーとして名高い東博司さんの手で繁殖され、

市場に流通するようになりました。

体の中央を走る黒いラインの上下に、青紫の発色が美しい魚です。
 
 

エンペラーテトラの飼育情報

エンペラーテトラ

 

ショップで見かけると銀と黒の地味なテトラですが、弱酸性の軟水でじっくり飼い込むと、

エンペラーと呼ぶにふさわしい上品な紫色に仕上がります。

水草の茂った水槽ではさらに繊細な体色が映えます。

 

 

エンペラーテトラの水槽

水 f

 

小型種なので30cm程度の水槽サイズから飼育できます。

複数飼育するとより映えるので、標準的な60cm水槽をおすすめします。

さほどシビアな水質は要求しないので、上部フィルターで大丈夫です。

水草を重視するなら外部フィルターがよいでしょう。

 

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エンペラーテトラの水質

水質 f

 

本来は弱酸性の軟水を好みます。中性付近の飼育水でブリードされた個体が主流になってきているので、

流木などでゆっくりPHを下げていきましょう。

水草メインの水槽は肥料によってPHが急激に上下動することがあるので、こまめにチェックします。

白点病にかかりやすいので、換水時の温度合わせはしっかりと。

 

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エンペラーテトラの底砂

 

明るい色の底砂を使うと、せっかく体色が映えなくなってしまいます。

水草育成用の茶色いソイルなど暗い色目を選びましょう。

水草との兼ね合いもありますが、照明もできるだけ抑えると繊細な発色がくっきりします。

 

 

エンペラーテトラの餌

 

 

フレークフードなど人工餌を主体に与えます。

生餌の要求度は高くないので、冷凍ミジンコはおやつ程度で十分です。

冷凍アカムシは口に合うよう刻んでから与えます。

与えすぎるとすぐ体形を崩してしまうので、適量と感じる量よりさらに絞るのがコツです。

 

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エンペラーテトラの混泳

 

 

テトラの仲間や、グッピー、バルブなどと混泳できます。

小型カラシン類の中ではやや気性が荒く、他魚を追い払うしぐさを見せますが、

混泳のハードルになるほどではありません。

むしろ威嚇のために、ひれを大きくひろげるので鑑賞にはちょうどよいレベルです。

稚魚の飼育は難しいものの、インパクティスケリーだけの水槽なら産卵行動も見せてくれます。

 

 

インパクティスケリーの仲間

 

インパクティスケリー・スーパーブルー

ドイツでさらに品種改良が重ねられ、

アフリカン・シクリッドのようなメタリックな輝きを帯びるようになりました。

体側の黒いラインが薄れ、ブルー一色に染まります。

 

ブルーテトラ

インパクティスケリーと並ぶブルー系小型カラシンの代表種。

飼い込むと体側に青みがかかり、目の上が赤く縁どられます。

混泳水槽向きで、人工餌で飼育できます。

 

ブルーリボンテトラ

インパクティスケリーに似ていますが、青みがやや淡く、

尾びれがオレンジ色に染まるところがポイントです。6~8cmとひとまわり大きく育ちます。

飼育は難しくありませんが、小型カラシンの中では少々気の強い方です。

 

 

エンペラーテトラ飼育のまとめ

女性

 

魚種を問わずメタリックブルーの体色を持つ改良品種が数多く出回り始めたことで、

インパクティスケリーはやや地味な存在になってしまいました。

ショップでは本来の魅力が出ないのも一因でしょう。

飼って初めて魅力が分かる魚として、自信を持ってオススメします!

 

 
 

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