エンドラーズ・ライブベアラ(以下エンドラーズ)を初めて見た方は、
「グッピー?」と思ってしまうかもしれません。
グッピーに性質はよく似ていますが、学術的にも2005年に別種として認められています。
今回は少々マニアックではありますが、グッピー風熱帯魚、
エンドラーズ・ライブベアラーのご紹介をしていきたいと思います!
エンドラーズ・ライブベアラーの基本情報
エンドラーズとは、中南米に生息する卵胎生メダカです。
卵胎生メダカとは、卵を産み落とすのではなく、卵を体内で孵化させて稚魚を産み落とすメダカのことです。
グッピーも卵胎生メダカの一種になります。
卵で産まれるよりも、稚魚で産まれる方が生き残りに有利と言われています。
水槽内での繁殖も決して難しくありません。
エンドラーズとは、エンドラー教授がベネズエラの湖で採取したのが最初と言われています。
現在流通しているエンドラーズは、どこかでグッピーと交雑している可能性が高いそうです。
エンドラーズとグッピーは簡単に交雑しますので、混泳は避けるべきでしょう。
エンドラーズ・ライブベアラーの飼育方法
もともとの生息地も性質もグッピーとほぼ同じと言っても過言ではありませんので、
基本的な飼育方法はグッピーと変わりません。
・水槽
ペアを小さめの水槽で飼いたい場合は、30㎝規格水槽でも良いかと思います。
ただし、水質をより安定させるには45㎝程度あった方が良いかもしれません。
30~45㎝で置き場所などの兼ね合いで選んでいただけると良いかと思います。
・水質
エンドラーズ・ライブベアラーは丈夫で幅広い水質に対応出来ると言われていますが、
中性~弱アルカリ性が最も良いとされています。
底砂などで最適な水質を保てるようにしましょう。
水温は一般的な熱帯魚と変わらず、24~27℃に保つようにしましょう。
・濾過装置
>
手軽なところですと、外掛け式フィルター、投げ込み式フィルター、スポンジフィルターなどが挙げられます。
ある程度の水質維持と水槽内を循環させるためとお考えいただければと思います。
あとは定期的な水換えをしていきましょう。
ちなみに個人的にお勧めなのは、底面式フィルターです。
底面式フィルターをセットして磯砂を厚めに敷きますと、水質が安定します。
是非一度お試しください!
・水槽内のレイアウト
稚魚の隠れ家にもなりますし、水質の安定にもつながりますので、水草を入れると良いでしょう。
丈夫なアヌビアスや、水質浄化に良いマツモなどがお勧めです。
ちなみに、水草に紛れて謎のスネールが水槽内に侵入してくることも多々ありますので、ご注意ください!
・照明器具
照明はエンドラーズにとって必ずしも必要なものではありません。
鑑賞目的のための照明器具と考えていただいても良いかと思います。
水草を入れているのであれば水草用の照明器具が必要です。
・餌
エンドラーズは比較的何でもよく食べる熱帯魚です。
人工飼料メインに考えていただいて問題無いと思います。
グッピー用の顆粒タイプやフレークタイプのものが良いかと思います。
人工飼料を食べない場合は、乾燥イトミミズや生きたイトメなどがああ良いでしょう。
混泳について
せっかくエンドラーズ・ライブベアラーを飼うなら、是非繁殖まで成功していただきたいので、
エンドラーズにとってストレスになり得る魚は混泳しない方が良いでしょう。
混泳するなら水底にいるようなコリドラスなどが良いかと思います。
あとはガラス面のお掃除係のラムズホーンや石巻貝が良いでしょう。
エンドラーズの繁殖
しっかり餌を食べさせて、状態良く飼育出来ていれば1~2ヶ月に1回程度は稚魚を産みます。
親に食べられてしまうことがありますので、産卵箱をセットしておくと良いでしょう。
水草があれば放っておいてもある程度育ってくれます。
産まれた稚魚は、口に入るサイズの人工飼料は食べてくれます。
卵から孵化させる魚に比べれば、エンドラーズは産まれた時から大きいので育てやすいかと思います。
エンドラーズの種類
エンドラーズの柄は非常にバリエーション豊かですが、固定するのが難しいと言われています。
金色に輝くゴールデン系、黒が渋いブラック系、コブラ模様のスネークスキン、
燃えるような尻尾をしているフレームテールなど多数います。
お気に入りのエンドラーズを探していただき、繁殖してより綺麗な子供をとりましょう!
エンドラーズ・ライブベアラーの飼育方法のまとめ
以上、エンドラーズについてご紹介させていただきました。
エンドラーズは少しマニアックな熱帯魚を飼いたい方にはお勧めです!
是非、何代も続けて繁殖を続けていってください!
関連記事:犬でもわかる『濾過バクテリア』入手方法・作り方・繁殖・管理方法!さぁ、水を作ろう!
関連記事:パクパクえら呼吸!魚はどうやって酸素を取り入れているの?
よく読まれている記事
よく読まれている記事:ビオトープでカメを飼育してみよう
よく読まれている記事:熱帯魚飼育に揃えておこう7つのアクア用品
よく読まれている記事:水換え不要?エコ・バイオリング/バイオミニブロックの効果は嘘なのか?実際に効果など批評レビューしてみた
この記事を書いた人:くぺつ
自己紹介:
アクアリウム歴10年。最盛期は水槽10本以上でワイルドベタの繁殖を行っていました。
最近は爬虫類にうつつをぬかしてこじんまりとアクアリウム中です。
好きな熱帯魚:
プレコ、ワイルドベタ