観賞用として人気の高いレッドビーシュリンプ(Red bee shrimp)。
自宅でも繁殖を楽しめる種類で、
多くのアクアリストが悪戦苦闘しながら稚エビに最適な環境を作り上げています。
レッドビーシュリンプの繁殖は非常に難しいとされています。
ただでさえ水質変化に敏感なレッドビーシュリンプですが、
生まれたばかりの稚エビは特に環境変化弱く、
最適で安定した環境を維持しなければ成体まで育ちません。
親エビの抱卵を確認して、目に見えるギリギリの稚エビを見つけて喜んでも、
数日後には姿を消しているのもよくある話です。
今回はレッドビーシュリンプの稚魚の育て方、
稚エビの生存率をあげるポイントを解説します!
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レッドビーシュリンプの繁殖
レッドビーシュリンプのメスは、一回の抱卵で20~30の卵を抱えます。
しかし、全ての卵から稚エビが生まれ、成体まで成長するわけではありません。
中には生まれながらにして病弱な個体もいます。
どんなに水槽環境を整えても、落ちてしまう個体は必ずいるでしょう。
飼育する私たちにできるのは、レッドビーシュリンプにより良い環境を整えて、
少しでも稚エビの生存率をあげることです。
レッドビーシュリンプは抱卵までは比較的容易ですが、
稚エビの育て方と生存率を上げる方法が難しいとされています。
レッドビーシュリンプの稚エビの生存率を上げる方法
レッドビーシュリンプの稚エビの生存率を上げる方法、育て方を解説します。
成体でもデリケートなレッドビーシュリンプですが、
幼体の稚エビは成体の親エビより更に繊細です。
解説していくポイントに気を付けなければ、
レッドビーシュリンプを繁殖で増やす難易度は格段に上がってしまいます。
・他の熱帯魚と混泳しない
レッドビーシュリンプの稚エビは、他の熱帯魚にとって魅力的なエサです。
稚エビはまだ水槽内を自由に泳ぎ回る能力が無いので、格好の餌食になってしまいます。
ある程度大きくなった稚エビでも、脱皮直後のタイミングで狙われます。
脱皮直後のレッドビーシュリンプは、
例え混泳相手の熱帯魚よりも大きくても外皮が柔らかいので簡単に食べられてしまいます。
これは稚エビに限らず、成体のエビでも同じことが言えるでしょう。
レッドビーシュリンプと熱帯魚の水槽を分けられなければ、
エビの隠れ家となる水草を大量に準備する必要があります。
それでもある程度は熱帯魚に食べられてしまうでしょう。
・水質変化には最大限の気を使って
レッドビーシュリンプの飼育に関して、水質変化は最大限に気を使うべき部分です。
特に抱卵している親エビがいる時や稚エビがいる時はいつも以上に気を使うべきです。
水替えをする時は少量に抑えて、水温を合わせてから時間をかけて水合わせをしましょう
・稚エビの食事環境を整える
稚エビは水槽内に発生した苔やバクテリアや微生物を食べています。
既に環境が出来上がっている水槽は、
その中にいる微生物やバクテリアで循環されています。
豊富に微生物やバクテリアが沸いている水槽であれば、
新規に稚エビ用のエサを投入する必要はありません。
循環している環境の中で稚エビもすくすく成長するでしょう。
しかし、稚エビのエサとなる微生物やバクテリアが少なければ、
ブラインシュリンプ等の稚エビでも食べられるエサを与える必要があります。
水槽内の苔を食べているから安心とはいきません。
レッドビーシュリンプの稚魚の育て方まとめ
レッドビーシュリンプの稚エビの育て方、生存率を上げる方法を解説しました。
生存率を上げて成体まで育てるのであれば、
他の熱帯魚と混泳はさせずにレッドビーシュリンプ専用の
環境に合わせた水槽を用意するのがベストです。