紅白の縞模様が可愛らしいレッドビーシュリンプ。
そのレッドビーシュリンプが落ち着きなく泳ぎ回っていたら、
それは抱卵の舞かもしれません。
抱卵の舞とその前後のレッドビーシュリンプの行動はどんなものなのかを今回はご紹介します。
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この記事の目次
レッドビーシュリンプはどのように抱卵する?
レッドビーシュリンプは、メスが脱皮した直後にオスと交尾を行って卵を抱えます。
抱卵してから孵化までは25~30日程度。
1匹のメスが一度に抱卵する卵の数は、20~30個と言われています。
抱卵は前もって分かるもの?
レッドビーシュリンプのメスの頭部あたりに、
黒いものが透けて見えることがあります。これは病気などではありません。
レッドビーシュリンプの卵巣が頭部にあるためで、
黒く透けて見えたら抱卵が近いことの証拠になります。
その後数日すると脱皮をします。
抱卵の舞とはどんなもの?
メスが脱皮をすると、オスが慌ただしく水槽内を泳ぎ回るようになります。
このとき、メスも泳ぎ回っているようであれば抱卵の舞ではありません。
メスはオスから逃げるために泳いだり、隠れていたりします。
オスだけが縦横無尽に水槽内を泳ぎ回っていたら、それが抱卵の舞です。
次から次へとメスに向かってオスが泳いで追いかけ回し、交尾を行います。
抱卵の舞から抱卵するまでの期間は?
抱卵の舞を行うと、1日経たないうちにメスが抱卵します。
夜に抱卵の舞を見た翌朝には抱卵したメスがいたりするため、
それほど時間はかかりません。
抱卵したらするべきことは?
何もせずにじっと見守るのが一番良いと言えます。
あれこれとしてしまうと、弱い抱卵個体が亡くなってしまう可能性があるためです。
いろいろしたくなる気持ちはあるかもしれませんが、
ここはぐっとこらえて見守りましょう。
抱卵の舞をしたのに抱卵しない
例えば抱卵用の添加剤を使ったりして抱卵の舞を促しても、抱卵するとは限りません。
また、脱皮したからといって抱卵するとも限らないのです。
特にメスがまだ小さいうちだと抱卵しないことも多く、成熟した個体が抱卵するためでもあります。
レッドビーシュリンプは脱皮しながら大きくなっていくので、
個体が成熟するのを待つ必要もあるでしょう。
レッドビーシュリンプに無精卵はあるの?
レッドビーシュリンプは、卵が卵巣にある状態で受精し、
受精した卵をお腹に抱えるため、無精卵はありません。
抱卵したら注意することは?
孵化前に脱卵してしまったり、卵がついた状態で脱皮をする脱皮脱卵がありますが、
レッドビーシュリンプの場合そうしたことはそれほど多くないため、あまり気にする必要はありません。
脱卵も極端に卵が減ってしまうほど多いわけではありません。
原因には水質や個体の年齢など、さまざまなことがあげられるためはっきりとはしませんが、
神経質になる必要はあまりないでしょう。
孵化が近いことを知る方法は?
レッドビーシュリンプの卵の孵化が近いことは、卵の色を見るとわかります。
最初のうちは黒褐色なのですが、孵化直前になると透明な赤になり、
よく観察すると稚エビのようなものを確認できます。
こうなると、もう孵化は目前です。
稚エビの孵化はどれくらいの期間で終わる?
稚エビの孵化はだいたいまとまって起きます。
多少ばらつきはありますが、あっても1~2日程度の間に孵化が終わります。
生まれた稚エビはサイズも小さいので、
水草の陰に隠れてしまうとなかなか見つけることが出来ませんが、
餌になるものがきちんと発生していれば、
少し大きくなるとひょっこり見つかる、という感じになります。
水合わせや温度合わせ、水換えの状態など、
少し気難しいところのあるレッドビーシュリンプ。
丹精込めて育てた個体が抱卵し、稚エビが生まれるのはとてもうれしいことです。
水質が安定し、きちんとバランスの良い餌を与えて、
個体が成熟してくると起きることでもあるので、慌てずにその時を待ちたいですね。