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レッドビーシュリンプが水面近くに集まる時の対策

2018年9月15日

水槽のレッドビーシュリンプの様子を見ると、

なんだか水槽の上の方に泳いでいて落ち着かない。

何があったんだろうと思ってしまいますね。

これは水槽の溶存酸素が少ない証拠かもしれません。

他にも、水質の悪化などが原因として考えられます。

そのまま放っておくと、レッドビーシュリンプが死んでしまいます。

そんな時の対策方法をまとめました。

 

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一番多い原因は酸欠

 

夏場の、特に気温が高い時期は水温が高くなりやすく、

そうなると水槽内の溶存酸素が少なくなってしまう可能性があります。

また、そこに追い打ちをかけるように、バクテリアとレッドビーシュリンプの活性が上がることで、

必要な酸素の量が増えてしまうのです。

つまり、水中の酸素は少ない状態なのに、生体にとって必要な酸素が多くなっている状態です。

そうなると、酸欠が起こります。

 

 

血液と酸素の関係

 

レッドビーシュリンプの血液に含まれている呼吸色素はヘモシアニンといいます。

これは、人間で言うところのヘモグロビンと同じ働きをするものです。

ヘモグロビンが1:1で酸素と結びつくのに対し、ヘモシアニンは2:1のため、

ヘモグロビンより酸素の運搬効率が劣ります。

そして、このヘモシアニンは、温度の上昇でさらに働きが悪くなるという実験結果があります。

 

夏場は、水温の上昇で酸素がさらに必要になるのに対し、

水槽内の酸素が足りなくなる上に、

血液の構造の関係で酸欠になりやすい状態だということが言えます。

 

酸欠を防ぐには

 

手っ取り早く酸素を送り込めるのはエアレーションです。

エアストーンをつけたチューブを外部ポンプにつないで水槽に入れ、

スイッチオン。水中に酸素が溶け込みます。

 

水温を下げることも重要です。

水温が28度を超えないようにファンやクーラーで水温を保つことで、

溶存酸素が増え、酸欠が解消されます。

 

酸欠以外の原因

 

レッドビーシュリンプが水面近くを酸素を求めるかのように泳ぐのには、

酸欠以外にも原因があることがあります。それは水質の悪化です。

 

餌のやりすぎによるもの

 

レッドビーシュリンプが餌をツマツマする姿が見たいばかりに、

飼い始めたばかりの人は餌をついあげすぎてしまうことがあるのではないでしょうか。

しかし、餌が残ってしまったりすると、水質の悪化の原因になります。

レッドビーシュリンプは水質の悪化にとても敏感な生き物です。

もしも水面で泳ぐようなことがあって、エアレーションをしても変化がなかった場合、

餌のやり方についても振り返ってみましょう。

餌のやりすぎだとわかった場合は、少し水換えをして、

餌をあげるのを控えると良いでしょう。

 

亜硝酸塩やアンモニアの増加

 

水換えがうまく行っていても、知らず知らずのうちに亜硝酸塩が増えてしまったり、

アンモニアが増えてしまったりすることがあります。

そうするとレッドビーシュリンプは水質の悪化に耐えられなくなってしまいます。

 

エアレーションや水換えなどをしてみても状況が変わらない場合は、

試薬で亜硝酸塩やアンモニアを測ってみると良いでしょう。

水質が落ち着いているように見えても、定期的な試薬での水質管理は必要です。

また、ろ過装置のチェックをすることも重要です。

ろ過がうまく行かなくなって数値が上がっている場合もあるからです。

 

熱帯魚もそうですが、さらに水質の変化や酸素量の変化にシビアなのがレッドビーシュリンプ。

日々細やかに観察を行うことが、何よりも大切なことだと言えます。

 

レッドビーシュリンプが水面近くを泳ぐのは、

苦しい環境から逃げ出したい証拠でもあるので、その状態をいかにして解消するかは、

水質のチェックなどが手がかりになるでしょう。

 

時には初心に立ち返ることも必要だと言えます。

いろいろなことを振り返りつつ、レッドビーシュリンプが心地よく過ごせる水槽を作りたいですね。

 

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