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サルビニア ククラータに必要な光量とは?蛍光灯でも飼育は可能?

2019年4月3日

 

浮き草は穏やかな水流を好むメダカやベタと相性の良い水草です。

 

低床に植えなくても水面に浮かぶだけで成長してくれる管理が楽な点も良いですね。特に必要な手入れも無く、魚たちの産卵場所や隠れ家になってくれます。見た目にも美しく、水質浄化能力もあるので浮き草はぜひ入れてあげたいですね。

 

浮き草ではアマゾンフロッグピットやホテイアオイが有名で人気がありますが、今回はその2種に負けないくらい魅力的なサルビニア・ククラータをご紹介します。細かいハートを思わせる多肉植物のような厚みのある葉っぱでとても可愛い浮き草です。

 

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サルビニアククラータとは?

 

サルビニア・ククラータ(Salvinia cucullata)学名はインド~西オーストラリア、東南アジア原産の浮き草です。

 

よくサルビニア・クララータと間違えて表記されますが、本来の名称はサルビニア・ククラータです。名称はサルビニア(Salvinia)が人名、ククラータが(cucullata)頭巾状のような形に由来します。浮遊性のサンショウモの仲間で、多肉植物のような厚みのある1~2センチ位の葉を密につけます。

 

 

強い光を好む種で、自然環境科では水面に立ち上がるように高さを出すように育ちます。蛍光灯の人工飼育課では光量が足りないので、葉を巻かずに平たいハート型に育ちます。強い光を好む種というだけで、強い品種なので蛍光灯での飼育でも問題ありません。

 

葉の表面には細かい毛があり、強い繁殖力を持ちます。その為原産地では水田や河川で増えすぎてしまい、問題になることもあるようです。ただし温度の低下に弱いので、日本で野生化することは見られません。

 

 

 

氷点下近くになる日本の冬では、サルビニア・ククラータの越冬は厳しいようです。

 

 

サルビニアククラータに必要な光量

 

 

サルビニア・ククラータは強い光を好む品種で、飼育下の光量によって葉形が若干変わるのが特徴です。強光量では葉の形が頭巾状になり巻くようにして育ち、若干高さが出るように育ちます。低光量では葉の形が小さいハートに近い形になり、広がるように育ちます。

 

生命力が強い品種なので、抵光量の飼育下でも問題ありません。根強いファンはハートの形をした葉っぱをキープするために、あえて低光量で育てます。サルビニア・ククラータと相性の良いメダカやベタ水槽ではそこまで強い光量が必要ありませんので、その点でも相性が良いと言えます。

 

サルビニア・ククラータは室内の蛍光灯やLEDライトの飼育では、ハート型の葉を出しながら成長し、光量の強いメタルハライドランプでは屋外のように葉を巻きながらモリモリ成長するでしょう。屋外のビオトープ水槽では、太陽光の日照時間に応じて成長速度が変わります。

 

無理をして太陽光に長時間晒すと夏場は水温が上昇してメダカに悪影響がでる可能性があるので、見極めて育てましょう。屋外の日陰でもよく育ってくれますよ。

 

サルビニア・ククラータは低温に弱い

 

生命力と増殖力に強いサルビニア・ククラータですが、原産地が通年暖かい地域なので、低温に弱い側面があります。屋外で放置しているだけで株分けして自然と増殖しますが、氷点下近くまで気温の下がる日本では屋外越冬はできません。

 

なので、メダカを冬眠して越冬させるような屋外ビオトープ水槽では死滅してしまうでしょう。屋外ビオトープ水槽でサルビニア・ククラータを育てる場合は、寒くなる期間は室内飼育にするか、越冬できないものと割り切って飼育する必要があります。

 

 

サルビニア ククラータに必要な光量まとめ

 

 

サルビニア・ククラータと必要な光量についてまとめました。

 

葉の形も可愛らしく、飼育も簡単な種なので、浮き草として非常におすすめです。屋内の蛍光灯飼育下でも十分の育ってくれるので、メダカの隠れ家や産卵場所として役に立ちます。屋外のビオトープ水槽では、越冬はできないので室内に避難させるなどの対策が必要です。少し購入すれば株分けして楽しめるので、その後追加購入する必要がありません。

 

コストパフォーマンスに優れているのもサルビニア・ククラータの魅力ですね。ぜひ浮き草として育ててみてください。

 

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