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人気の浮き草サルビニア ククラータの育て方ガイド

2019年4月4日

オオサンショウモ(サルビニア) amazon

 

サルビニア・ククラータはメダカ水槽やビオトープで人気のある浮き草です。

 

浮き草といえばアマゾンフロッグピットやホテイアオイが思い浮かぶかもしれませんが、サルビニア・ククラータも人気のある種です。現在日本で扱われているサルビニアには、サルビニア・ククラータ、サルビニア・モレスタ、サルビニア・ナタンスの3種類ありますが、どの種も特性と外見が似ています。

 

サルビニアと名前がつく種は大体どれも同じような生育環境で問題ありません。今回は特に流通量の多いサルビニア・ククラータについて解説します。

低床に植えず、水面に浮かばせるだけで簡単に育ち、隠れ家や産卵場所になる種なのでとってもおすすめです。

 

関連記事:サルビニア ククラータに必要な光量とは?蛍光灯でも飼育は可能?

関連記事:大人気の浮草サルビニアを解説!和名はオオサンショウモ

 

 

サルビニア ククラータとは?

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始めにサルビニア・ククラータについて解説します。

 

サルビニア・ククラータはインド~西オーストラリア、東南アジア原産の浮き草です。浮遊性サンショウモの仲間で、アクアリウムショップで販売されていることが多いオオサンショウモと非常に似ています。

 

オオサンショウモはサルビニア・モレスタの和名で、サルビニア・ククラータの和名はナンゴクサンショウモです。

多肉植物のような厚みのある1~2センチ位の葉を密につけるのが特徴で、飼育が簡単な種です。

 

サルビニア・ククラータの育て方

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サルビニア・ククラータは非常に丈夫な種で、基本的に水面に浮かばせていれば成長します。

 

水面に浮かんで漂うように育ち、高くならずに横へ繁殖します。強い水流よりも、穏やかな水流を好みます。屋外のビオトープ水槽でも問題なく育つので、水流が一切無いような場所でも問題ありません。

 

強すぎる水流に当てられていると横への繁殖を阻害されてしまうので、水の流れには注意しましょう。水流を好まないメダカやベタと相性が良いのは、生育環境が似ているからと言えますね。強い光を好む種で適正水温の20度以上を保つとグングン育ってくれます。

 

水草の成長スピードと水質浄化能力は比例しているので、サルビニア・ククラータがグングン育っているということは、水質をどんどん奇麗にしてくれているということです。屋外のビオトープ水槽ではフィルターを使わずに生物循環で水質を管理するので、サルビニア・ククラータのような水質浄化能力の高い浮き草は重宝します。

 

さらに生い茂ったサルビニア・ククラータが作り出す影は、メダカの休憩場所や野外の天敵から身を隠す隠れ場所になりますし、伸びた根は卵を産み付ける産卵場所にもなります。サルビニア・ククラータは成長スピードが速いので多くの養分を必要としますが、メダカ等の生体が排出する糞尿で十分でしょう。

 

水槽内に生体が極端に少ない場合を除けば、無理して肥料を添加する必要はありません。太陽が放つ直射日光がベストですが、屋内飼育の蛍光灯でも十分に育ちます。夏場の気温と強い太陽光を浴び続けると葉が茶色くなって枯れてくることがありますので、その場合は水槽を日陰などに移してあげてください。

 

 

サルビニア・ククラータの増やし方

 

サルビニア・ククラータは水中の養分と適切な光量、水温が保たれれば自然と株を分けて横に広がります。

 

養分は成体の排出する糞尿で間に合いますが、極端に生体が少ない場合は少量の液肥を添加してあげるとグングン増えます。注意点として、20度を下回るような低温を苦手とするので、ヒーターを使わない屋外のビオトープ水槽では寒い時期に成長スピードが遅くなる傾向にあります。

 

サルビニア・ククラータを育てる注意点

 

 

生命力と増殖力に強いサルビニア・ククラータですが、原産地が通年暖かい地域なので、低温に弱い側面があります。

 

氷点下近くまで気温の下がる日本では屋外越冬はできません。メダカを冬眠して越冬させるような屋外ビオトープ水槽では死滅してしまうので、ヒーターを準備した屋内水槽に避難させてあげて下さいね。

 

関連記事:サルビニアククラータを屋外で越冬させる方法

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