「レッドファントムテトラ」は顔やヒレの赤みが最大の魅力です。水草を入れた水槽で集団飼育すると、水草と赤のコントラストが実に見事です。
今回の記事ではそんなレッドファントムテトラの魅力や特徴、飼育のポイントまで紹介していきます。
この記事の目次
レッドファントムテトラの分類と故郷は?
レッドファントムテトラは「カラシン目」というグループに属しています。このグループは主にアフリカや南米出身の個体が多く属している熱帯魚たちです。レッドファントムテトラの故郷は南米のベネズエラからコロンビアに流れる「オリノコ川」という場所です。
レッドファントムテトラの仲間には「ブラックファントムテトラ」「イエローファントムテトラ」がいます。また、養殖のテトラと現地で採取されたテトラでは赤色の濃さが違うようで、現地で採取された個体は高く取引されています。
レッドファントムテトラは赤い体が魅力!
レッドファントムテトラの魅力はその「赤」。体は透明感のある赤色に染まっており、見方によってはオレンジにも見え、とてもきれいです。その赤に対応するように、体の中央には黒い斑点があり、強いアクセントになっています。オス同士で泳がすとヒレを広げ合い、お互いに真っ赤に染まる様は壮観です。
レッドファントムテトラの若い時の姿はちょっと違う
成長によって姿が変わるのも魅力の一つです。若い時には赤は薄く、白や黒、黄色のヒレがありますが、成長してくると白い部分は目立たなくなります。そして発情期を迎えると背びれの黒い部分も赤く染まっていくのです。
オスとメスでも見た目が変わってくる
若いころはオスもメスもあまり見た目は変わりませんが、成熟してくるとオスの方が背ビレと尾ビレが大きくなっていきます。発情期になるとオスはメスより派手さが増しますので、見分けるのも簡単でしょう。
レッドファントムテトラの気性は温和です
性格は温和で、同種間で多少小競り合いはするものの、他の魚を傷つけたりするほどではありません。また、神経質で孤独は好まないようなので、ストレスを与えないように、同種の5匹以上で一緒に泳がせるのが良いでしょう。
レッドファントムテトラを飼いたい!水質、水槽は?
レッドファントムテトラは4センチくらいのやや小型の熱帯魚です。水槽の大きさは小型から大型まで幅広く使えると思ってよいでしょう。水質にはあまりこだわらないようですが、弱酸性に近い軟水で育てると、赤がより一層際立つようになるようです。
水温は20度から28度くらいが適切ですが、水温の変化には敏感なので、温度管理には十分に注意しましょう。
レッドファントムテトラはなんでも食べる?
レッドファントムテトラは食べることは大好きで、あまり餌をえり好みしません。与えやすいのは粒上にした人口餌で、食べやすいようにさらに細かくするとなおよいでしょう。
ただ、先述した通りレッドファントムテトラは大食いなので、あまり餌を与えすぎないようにしましょう。人工餌でなくても赤虫など生餌もなんでも食べるのであまり餌に迷うことはないでしょう。
レッドファントムテトラの繁殖は可能なのか?
レッドファントムテトラはオスとメスで外見がやや異なり、集団での泳ぎが壮観なので、ぜひ繁殖して増やしたいところです。レッドファントムテトラは「ばらまき型」と言われる産卵方法で、水草にばらまいて産卵をしています。そのため、水槽の環境をできるだけ自然に近づけることが必要になりますが、水質の調整などが難しくなっています。
レッドファントムテトラを手に入れるには?
レッドファントムテトラは初心者向けの熱帯魚なので、店で売られていることも珍しくありません。ペットショップや熱帯魚専門店で当たり前に買うことができます。
最近は通販などで気軽に購入することもできます。値段は一匹150円程度からが多いようですが、前述した通りレッドファントムテトラは複数飼いが基本です。レッドファントムテトラは野生から採取したものと、ブリーディングしたものとでは体の色合いが違ってくるので、こだわる方は実店舗で購入することが無難でしょう。
まとめ
レッドファントムテトラの最大の魅力はその鮮やかな赤色です。ぜひとも沢山水槽で泳がせ、その雄姿を見てみてください。