今では熱帯魚は気軽にショップで購入することができますが、それだけではなく「繁殖させてみたい!」という方も多いはずです。繁殖に成功すれば、「子供を育てる」楽しみを持つことができますし、大きく育った時の感激は大きいと思います。
今回の記事ではそんな「熱帯魚を繁殖させたい」という方にお勧めの「繁殖しやすい熱帯魚」を紹介していきましょう。
この記事の目次
とてもメジャーだが簡単!グッピー
「グッピー」は熱帯魚の中でもとても有名な品種ですね。熱帯魚ショップなどでもとても安く売られていますが、実は繁殖も簡単なのです。グッピーはオスメス3ペアくらい用意すれば、繁殖する可能性は高まるでしょう。
特に何もしなくても自然に繁殖していることが多いです。メスの腹が黒ずんできたらそれはメスが卵を持っている証拠ですので、「産卵ケース」(専用の水槽)に安全のために移しましょう。グッピーは熱帯魚にしては珍しく、卵を放出せずに体の中で育て、稚魚になってから生みます。
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丈夫で飼いやすい「アカヒレ」
とても目立つ赤いヒレが特徴のアカヒレ。アカヒレは水質の変化にもあまり動じず、丈夫な熱帯魚です。オス1匹にメス2~3匹を水槽に入れておくと自然に繁殖することが多いです。
アカヒレの産卵は卵をばらまくタイプなので、親のアカヒレがその卵を食べてしまうことがあります。そのため、産卵したら親を他の水槽に移すか、「ウィローモス」などの「産卵床」を用意しておくことをお勧めします。
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繁殖力がとても強い「プラティ」
プラティは中米原産の淡水魚で、水質の変化にもとても強い品種です。メスの方がやや大きめで、グッピーと同じく、腹の中で卵を孵化させて稚魚を産むタイプの熱帯魚です。
繁殖力はとても強く、数組のペアを用意すればいつの間にか出産しています。また、一度の交尾で何度も出産することがあるため、あっという間にプラティが増えてしまい、管理しきれなくなったり、近親交配で弱い個体が生まれてしまうこともあります。繁殖する際は「増えやすい」ということを覚えておき、管理を忘れないようにすることです。
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金色に輝く体と、ヒレの髭が特徴「ゴールデンハニードワーフグラミー」
金色の体と、腹ヒレの髭が特徴的なのが「ゴールデンハニードワーフグラミー」です。水質もあまり問わず、飼いやすい品種となっています。繁殖するにはオスとメスを用意し、その見分け方は繁殖期になるとオスの色が一層鮮やかになるところです。
ゴールデンハニードワーフグラミーは「泡巣」といわれるものを作り、そこで産卵や孵化を行います。その泡巣を作りやすくするために「水草」を水槽の中に用意しておくことをお勧めします。ゴールデンハニードワーフグラミーはオスが卵を泡巣に運び、そこでオスが世話をするスタイルで、1日から2日で稚魚が誕生します。
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温和で繁殖も容易「プリステラ」
プリステラはヒレに入ったラインがとてもおしゃれな熱帯魚です。群れで泳ぐ習性があるので、ストレスを溜めさせないためにも10匹以上一緒に飼育することをお勧めします。プリステラはオスとメスを見分けることは難しい品種ですが、多くのプリテスラを一緒に飼えば繁殖する可能性は高いです。
また、温和で混泳に向いているプリステラですが、他の種類の熱帯魚と一緒だとストレスで繁殖する可能性が下がるので注意してください。ペアができたら、他の水槽に移し、「ばらまき型」の産卵ですので、ウィローモスなどを用意しましょう。卵は2~3日で孵化し、孵化してから2日くらいで泳ぎ始めます。
クールな外見が素敵な「ブラックモーリー」
黒色の体が美しく、水草とのコントラストが魅力の「ブラックモーリー」。水槽の「藻」や「コケ」を食べてくれるので「掃除屋」としての役目もしてくれます。ブラックモーリーの繁殖力は高く、いつの間にか増えていることもあります。
ブラックモーリーもグッピーなどと同じく、卵を産むのではなく、稚魚をいきなり生むスタイルです。注意点としては、同じ稚魚を直接生むスタイルの熱帯魚と交雑してしまうことです。そのため、たくさんの種類の熱帯魚と混泳してしまうと、交雑してしまい、際限なく数が増えてしまうことがあるので注意してくださいね。
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繁殖しやすい熱帯魚のまとめ
以上、6種類の繁殖しやすい熱帯魚を紹介しました。成長の過程を見ることができるのがメリットですが、あまりに増えやすいため、管理に困ってしまうことがあるのが注意点ですよ。