2回続けて海水魚の飼育にはどのフィルターを使えばよいかという話をしましたが、
いよいよフィルターの話もこれで終了です。
前回の記事:海水魚の飼育初心者に捧ぐ!外掛け、スポンジ、水中、底面フィルターで迷ったらこれだ!
前回の記事:もう迷わない!海水魚の飼育ならどのフィルターを選ぶべきか決着をつけようじゃないか!
今までの話だと、外部フィルターが最も飼育に適しているという話でしたが、
海水水槽においてこれが最良の選択であるとは思いません。
今日はそういった話をしていこうと思います。
海水水槽に使うフィルターで最良のものはなにか?
海水水槽に使用するフィルターで最良のフィルターは何か?
というと先程も挙げたように外部フィルターで間違いないのですが、
では海水魚の飼育には外部フィルターを使えば良いのかと言われれば他の選択肢もあるように思います。
では何が最良の選択肢なのかと言われれば、
オーバーフロー水槽こそ最良の選択肢だと自分は思います。
やはり海水水槽は淡水水槽以上に水質の安定に気を使わなければいけないので、
濾過能力はあるに越したことはないです。
そういった意味で、
最も濾過能力の高いオーバーフロー水槽にするのが最良の選択ではないかと思います。
オーバーフロー水槽とは?
オーバーフロー水槽とはそもそも水槽のシステムであって、
ろ過とは関係ないのですが、基本的には強力なろ過になりやすいです。
と、言うのも、飼育水槽の下にろ過専用の水槽を用意して循環させるシステムなので、
下に60cm水槽を用意すればそれがそのまま濾過槽になりますので、
外部フィルターとは比べ物にならないほどの濾過能力になります。
下に用意した濾過槽の中にポンプを入れて
そこから水を上にある飼育水槽のほうへ引っ張ってくるようなシステムになります。
オーバーフロー水槽のメリット
これは先程も挙げたように濾過能力の高さにあります。
もちろん、濾過槽が小さければそれほどの能力にはなりませんが、
飼育水槽と同程度の水槽を置くと単純に水量が2倍になりますので、水質は非常に安定しやすくなります。
加えて、水換え水足しを濾過槽の方で行えば、
飼育水槽でのダメージを減らすことができますので生体にとっても安全になります。
また、ヒーターやろ過などを濾過槽の方に入れてしまうと、
飼育水槽は非常にすっきりして綺麗な景観になるのではないでしょうか?
オーバーフロー水槽のデメリット
これは単純に水量が2倍になることだと思います。
確かに水質は非常に安定します。
しかし、ヒーター、クーラーを飼育水槽の大きさに合わせて購入するとパワーが足りなくなります。
水量が2倍なのでそれを考えて90cm水槽用のヒーターや
クーラーが必要となり結果、出費がかさみます。
他にも、重量が増す分、
水槽台は耐久度のあるものにしなければいけませんし、構造上少し五月蝿くなります。
また、稚魚を吸い込みやすいということ、
ゴミが飼育水槽の底面に残ってしまうので定期的に掃除しなければいけないことなどもデメリットになるでしょう。
そういった意味では、外部フィルターのほうが手軽かもしれません。
まとめ
今までいろいろなフィルターの話をしてきましたが、
要は水槽の大きさや何を飼育するかによってフィルターを変えればいいと思います。
20cm程度の小さな水槽で海水魚を数匹飼育するだけなら、
水中フィルターや外掛けフィルターで構いませんし、
40cm程度の水槽なら底面フィルターや上部フィルター、もしくは外部フィルター。
60cm~90cm水槽であれば外部フィルターでも飼育できますし、
60cm以上で珊瑚やイソギンチャクにも力を入れたい場合は
オーバーフロー水槽も考えたほうがいいといったところでしょうか。
魚だけ飼育するほうが格段に容易なので、
まずはライブロックと海水魚だけから始めることをオススメします。
海水魚のみなら淡水魚とそれほど難易度も変わりませんので気軽に飼育を始められると思います。
小さい水槽でも飼育に問題ありませんし、
これを機に海水魚を始めてみてはどうでしょうか?
小型オーバーフロー水槽でクラゲを飼っている動画
クラゲの動きや、水流、照明でリラックス♪
初心者でも簡単設置でクラゲなどの海水魚を飼育することができるようです。
それにしても癒されるー。
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この記事を書いた人:まめ
自己紹介:
60cmの水槽で水草を、36cmの水槽で海水をやってます。実は、もう1本25cmキューブ水槽を持ってますが、現在は倉庫にて休暇中です(笑)
好きな熱帯魚:
コリドラス・ステルバイ、ミニブッシープレコ、ヤエヤマギンポ