レッドビーシュリンプのような甲殻類の飼育では、カルシウムやミネラルが重要です。
レッドビーシュリンプの殻は主にカルシウム成分から作られているので、
意図的補給してあげる必要があります。
水槽内のカルシウムやミネラルはGHの数値で表されます。
GHの数値が高いと水中にはカルシウムとミネラルが豊富に含まれている状態となります。
今回はレッドビーシュリンプとカルシウム・ミネラルの関係性と、補給方法を解説します。
カルシウムとミネラルは、
レッドビーシュリンプをさらに良い環境で飼育するコツなので、ぜひ参考にしてください。
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水中のカルシウムとミネラルはGHで示される
水質の状態を測る表記として、GHという数値があります。
GHは簡単に言うと、水中にどのくらいカルシウムとミネラルが含まれているかを示す数値です。
GHの数値が高いほど水中にカルシウムとミネラルが含まれているので、硬水になります。
反対にGHの数値が低いと、カルシウムとミネラルが含まれていない軟水になります。
レッドビーシュリンプのような甲殻類は、
ミネラルとカルシウムが豊富に含まれる硬水が望ましいです。
レッドビーシュリンプにはカルシウムとミネラルが必要
レッドビーシュリンプは熱帯魚よりも原始的な構造をしており、水質の影響を強く受けます。
エサからもカルシウムとミネラルは補給できますが、水中からも接種することができるのです。
親となる生体エビは、エサ以外の水中からもカルシウムとミネラルを取り入れる事が可能ですが、
生まれたばかりの稚エビは、水中から上手くカルシウムとミネラルを接種できません。
なので、粉末にしたブラインシュリンプや、
良く茹でたほうれん草などのエサを意図的に与えましょう。
稚エビは短い期間のうちに脱皮を繰り返して成長します。
その脱皮で多くのカルシウムとミネラルを必要とします。
もし、稚エビの生存率が悪いと感じる場合は、
稚エビが脱皮に必要とするカルシウムとミネラルを十分に接種できていない可能性が高いです。
成体の親エビはもちろんですが、特に生まれたばかりの稚エビにはカルシウムとミネラルが必要です。
そしてそれは水中からではなく、エサからの接種が重要です。
カルシウムとミネラルの添加方法
レッドビーシュリンプの水槽にカルシウムとミネラルを補給する方法は、
市販の添加剤を入れるのが簡単で効果的です。
各メーカーからエビ専用の溶剤が販売され、
その中にカルシウムとミネラルが含まれています。
レッドビーシュリンプは水質の変化に弱いので、必ず容量を守って添加しましょう。
しかし添加剤だけでは水中にしかカルシウムとミネラルが行き渡らないので、
ブラインシュリンプやほうれん草を与えてエサからも補給できるようにしましょう。
特に稚エビのいる水槽には、エサからのカルシウムとミネラル補給が肝心です。
カルシウムとミネラル添加剤についてですが、
これらは水質の悪化を改善する方法ではありません。
添加剤は水質を改善するのではなく、元々調子の良い水槽をさらに良い状態にするためのものです。
もし、レッドビーシュリンプの調子が悪ければ、添加剤で改善しようとするのではなく、
生育環境の脳根本的な部分(フィルターの濾過能力、
底砂の状態、PH、水質悪化)などを改善してからにしてください。
レッドビーシュリンプとカルシウム、ミネラルの関係まとめ
レッドビーシュリンプとカルシウム、ミネラルの関係を解説しました。
水槽内のGHに気を付けると、レッドビーシュリンプにとってさらに良い生育環境を作り出せます。
特に、稚エビの生存率が悪いと感じる人は、
カルシウムとミネラルをエサから補給できるようにしてください。
稚エビは短い期間で脱皮を繰り返すので、特に多くのカルシウムとミネラルを必要とします。
稚エビの生存率が高い水槽は、生育環境が最適な証拠なのでぜひ取り組んでみてください。