ベタ

ちょっとマニアック?ワイルドベタの飼い方!水質・餌・種類など

2016年7月28日

ワイルドベタと聞いて「ワイルドなベタ?」となってしまう方もいらっしゃるかと思います。

もともとベタはタイに生息しているベタ・スプレンデンスという種類をもとに品種改良されて出来上がりました。

日本で言う「フナが改良されて金魚に」と同じイメージですね。

最も一般的なトラディショナル・ベタを飼うと、

綺麗なショーベタに進む方とかっこいいプラカット(プラガット)に進む方がいます。

プラカットに進んだ方の中でさらにマニアックなベタを求めるような方がワイルドベタに進みます!

今回はそんな少々マニアックなワイルドベタについてご紹介していきたいと思います。

 

 

ワイルドベタの基本情報

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ワイルドベタは大きく2つのグループに分けることができます。

繁殖の仕方によって分けられているのですが、泡巣タイプとマウスタイプと呼ばれています。

泡巣タイプは、オスが泡の巣を作り、その中で卵のお世話をします。

ちなみに改良種のベタは泡巣タイプになります。

マウスタイプは、オスが口の中で卵のお世話をします。

 

 

 

ワイルドベタは50種類以上いると言われていますが、東南アジアの流れがほとんど無い川や湖に生息しています。

ワイルドベタ飼育の面白さは繁殖にあります。

後述しますが、水槽内でも流れを作らないことが繁殖のポイントとなります。

また、止水域に生息しているという特徴から、ワイルドベタは丈夫な熱帯魚と言えます。

流れが無いということは、それだけ水質が悪化する可能性がありますが、

ワイルドベタは自然界でもそういった環境に身を置いています。

ワイルドベタは、改良種のベタのような派手さはありませんが、

繁殖期に見せる体色はそれぞれの種特有の美しさがあり、

その美しさは飼育している人にしかわかりません。

その美しさを引き出すために、最高の環境を提供してあげましょう!

丈夫だからと言って手を抜いてはいけません!

 

 

ワイルドベタの飼育方法

 

 

ワイルドベタは、種によって大きく飼育方法が異なるということはありません。

一部に渓流に生息すると言われているワイルドベタもいますが、

環境への適応能力が非常に高いのであまりこだわらなくても大丈夫です(個人的な経験から)。

ここではワイルドベタの一般的な飼育方法をご紹介致します。

 

水槽のサイズ

 

 

小型種(5~6cm)の場合30cm規格水槽、中型種(10cm以下)の場合45cm規格水槽、

大型種(10cm以上)の場合60cm規格水槽、が目安となります。

中型種が30cm規格水槽で繁殖に成功することもありますので、

あくまでも目安と思っていただければと思います。

 

水質など

 

 

ワイルドベタが好む水質は弱酸性と言われています。

弱酸性に維持しやすいソイルやマジックリーフを使ってワイルドベタが住みやすい環境を提供しましょう。

水換えは、1~2週間に1回程度、ゴミ(糞や水草のカス)を吸い出し、減った分を足せば充分かと思います。

ワイルドベタは丈夫ですし、水質が安定している中での大量水換えは、

水質が急変してしまうためかえってストレスになってしまいます。

 

フィルター、水流は弱く

 

 

スポンジフィルター、投げ込み式フィルター、底面式フィルターなどを使い、極力流れが少なくなるようにしましょう。

特に泡巣タイプは、流れがあったり水面が揺れていると泡巣を作らないことが多いので、注意が必要です。

どうしても水面が揺れてしまうような場合は、

浮草を多めに浮かべることで水面の動きを軽減することができますので、水質維持も兼ねて浮草を試してみましょう。

 

 

 

ワイルドベタは何でもよく食べてくれる個体が多いです。

人工飼料、冷凍赤虫などがメインになってくるかと思います。

食いつきが悪い個体には、イトミミズなどの活き餌を与えるのも1つの方法ですが、

活き餌を維持するのも大変ですのであまりお勧め致しません。

 

基本はペア飼育

 

 

改良種のベタは、オスの場合その荒さから1匹で飼育するのが基本となりますが、

ワイルドベタの場合、そこまでの荒さはありませんのでペアで飼育するのが基本となります。

ただし、喧嘩してしまうこともありますので、隠れ家として素焼きシェルターや水草を入れておくと良いでしょう。

それでも喧嘩したりオスがメスを激しく追い回す場合もありますので、

念のため予備の水槽やセパレーターを用意しておくことをお勧め致します。

 

基本的にワイルドベタはペアで飼育して繁殖を楽しむものですので、

水槽内にはワイルドベタのペアとコケ取りの貝(ラムズホーンなど)程度が良いかと思います。

もちろん、水草水槽や混泳水槽で飼育しても良いです!

その際は、ワイルドベタの口に入ってしまうような小型魚やエビは食べられてしまいますので、ご注意ください。

 

水は浅く

 

 

これには大きな理由が2つあります。

1つは、飛び出し防止のためです。

改良種のベタもですが、ワイルドベタは飛び出し事故が非常に多いと言われています。

水槽の高さギリギリまで水を入れて蓋をしていないと、

次の日の朝にはワイルドベタの干からびた亡骸を見ることになってしまいます。

その対策のために水を浅くすることをお勧め致します。

さらに、わずかな隙間からも飛び出してしまうことがありますので、蓋をして隙間にはウールを詰めるなどしたり、

浮草を水面いっぱいに浮かべることで、飛び出し対策をしてあげてください。

もう1つの理由は、泡巣タイプの繁殖に有利になるということがあります。

泡巣タイプは、水面に泡巣を作り底に落ちた卵を泡巣に戻したりします。

水深が深いと泡巣までの距離が遠くなってしまい、繁殖がうまくいかないことがあります。

 

ワイルドベタの種類

 

 

ワイルドベタの種類を少しだけご紹介します。

ベタ専門店でなくても販売されているような種類です。

まだまだマニアックな種類がいます!

 

ベタ・シンプレックス

 

小型のマウスタイプです。

状態が良い時の青の発色は素晴らしいものがあります。

飼育、繁殖ともに容易と言われています。

初めてのワイルドベタとしては、お勧めできるかと思います。

 

ベタ・マクロストマ

 

ワイルドベタ最高峰の種類と言われている、赤く大型のマウスタイプです。

実際にマクロストマを目の前にすると最高峰と言われる理由がわかるほどの迫力と美しさがあります。

飼育繁殖は難しいと言われています。

 

ベタ・スプレンデンス

 

前述しましたが、改良種のベタのもとになった種類です。

飼育繁殖は難しくはありませんが、ワイルドベタの中では荒い種類なので、ペア飼育の時はご注意ください。

 

ベタ・コッキーナ

 

 

小型の泡巣タイプで、ベタ専門店でなくてもアクアショップで見かけます。

小型でニョロニョロしているので、とても可愛らしいです。

飼育繁殖は容易と言われています。

 

ちょっとマニアック?ワイルドベタの飼い方!のまとめ

 

 

以上、ワイルドベタについてご紹介致しましたが、ワイルドベタはマニアックで魅力的な熱帯魚です。

あまり手を加えすぎず、いかに落ち着かせるかが、飼育繁殖のポイントとなります。

ワイルドベタを飼育した際は、是非繁殖まで持って行けるように頑張ってみてください!

 

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この記事を書いた人:くぺつ

 

 

自己紹介:

アクアリウム歴10年。最盛期は水槽10本以上でワイルドベタの繁殖を行っていました。

最近は爬虫類にうつつをぬかしてこじんまりとアクアリウム中です。

 

好きな熱帯魚:

プレコ、ワイルドベタ

 

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