レッドビーシュリンプは雑食性ではありますが、
与えたときに目に見えて喜ぶ餌があります。それは赤虫。
ユスリカの幼虫である赤虫は、栄養価が高く、抱卵個体への栄養源としても役に立ちます。
今回は赤虫の与え方と、餌やりの頻度についてご紹介します。
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いろいろあるけどどれがいいの?
赤虫とひとくちに言っても、さまざまなタイプの餌が売られています。
乾燥のものや粉になっているもの、冷凍のもの。
この中ではやはり生餌と言われる冷凍のものを、レッドビーシュリンプは喜びます。
冷凍赤虫の与え方
冷凍赤虫を与えるときに注意するのは温度。
凍ったままドボンと水槽に入れてしまっては、水温も下がってしまう上、
レッドビーシュリンプは冷たくて食べられません。
ですので、小さなタッパーなどで溶かしてから与えます。
溶かした後に出るドリップは捨て、水道水や飼育水で洗ってから水槽へ。
ゆっくりソイルの上にこぼすような感じで餌を沈め、与えます。
赤虫に気がつくと争奪戦になるほど、レッドビーシュリンプは赤虫が好きです。
食べている最中にじっと止まったように見えるのは、
レッドビーシュリンプが赤虫の体液を吸うようにして食べるためでしょう。
冷凍赤虫を与える頻度
レッドビーシュリンプの餌やりの頻度は、
半分放っておくくらいの感じであげるのが良いと言われています。
具体的な頻度としては、2~3日に1度、少なめに与えるのがコツだと言えます。
冷凍赤虫は、多くても週に1度くらいのペースにしておくと良いでしょう。
赤虫を奪い合うように抱えて行ったり、じっと食べている様子を見るのは楽しいものですが、
やはりバランスよく餌をあげるほうが抱卵もしやすくなるためです。
人工飼料やほうれん草など、日々の餌やりの中でローテーションを決めると良いかもしれません。
餌をツマツマする様子が可愛いからといってあまり餌をあげすぎると、
水質の悪化につながり、レッドビーシュリンプの生命を
危険にさらすことにもなりかねないので注意しましょう。
プラナリアの発生に注意
レッドビーシュリンプが大好きな赤虫ですが、与えることでひとつ生まれるリスクがあります。
それはプラナリアの発生です。プラナリアとは白い2センチ程度の虫で、
きれい好きなレッドビーシュリンプがとても嫌うものです。
見た目も良いものとは言えず、
また、プラナリアがいることがレッドビーシュリンプのストレスになってしまう可能性があるので、
発生しているのを見つけたら、こまめにスポイトなどで取り除く必要が出てきます。
プラナリアが増えてしまった場合は、水草やレッドビーシュリンプを避難させて、
駆除剤を入れる必要があります。
数が増えすぎると脱皮したてのレッドビーシュリンプなどが、
食べられてしまう可能性もあるため、注意が必要です。
プラナリアが発生してしまうと手間がかかります。
それでも取り除く暇がないというような方は、レッドビーシュリンプのためにも、
生餌を与えるのは断念したほうが良いと言えるでしょう。
水質を悪化させないために
確かにレッドビーシュリンプは赤虫が大好きですが、
食べ残してしまっては意味がありません。
食べ残しはレッドビーシュリンプが一番苦手とする水質の悪化につながるからです。
食べ残しが出ないように少し少ない位の量を与え、食べ残しがもしも出たら、
こまめに取り除いて上げる必要があるでしょう。
レッドビーシュリンプが赤虫を求めて我先にと抱えて居場所を探したり、
ツマツマしながら食べている可愛らしい姿を見るのはとても癒やされるものです。
しかし、それが見たいからと餌やりの頻度を間違えてしまうと、
今度はレッドビーシュリンプに負担がかかってしまいます。
水質が悪化することで全滅、という悲しいこともあり得る話なので、
たくさんあげたくてもそこはぐっとこらえて。餌やりを数日おきの楽しみにしながら、
ともに楽しい生活を送りたいですね。