さて、前回はビーシュリンプの飼育においてどのフィルターを使えばよいかということで外部フィルターについてお話しました。
今回は他のフィルターについてお話していこうと思います。
この記事の目次
ビーシュリンプ飼育 - 上部フィルター 利点1
まずは、上部フィルターですが、こちらは悪くないのですがビーシュリンプの飼育にはあまり使われないです。
ただ、こちらのフィルターでも問題なく飼育できます。
メリットの1つ目としては、やはり濾過能力が高いことでしょうか。
濾過能力は外部フィルターと同等かそれを少し下回るくらいなので十分な濾過能力があります。
もちろん、ビーシュリンプを飼育するのに能力が足りないということはありません。
ビーシュリンプ飼育 - 上部フィルター 利点2
また、メリットの2つ目ですが、酸素が豊富に供給されることです。
こちらは外部フィルターとは対照的になりますが、
上部フィルターは構造上、空気と触れる部分が多いので酸素を十分に取り入れることができます。
ビーシュリンプは酸欠に非常に弱いですが上部フィルターを使えばエアレーションなしでも飼育できると思います。
ビーシュリンプ飼育 - 上部フィルター 難点1
しかし、ビーシュリンプを飼育する上で、上部フィルターは意外とデメリットが有ります。
まず1つ目に水槽上部が塞がるということがあります。
水槽上部が塞がるということはファンを使いづらく温度を下げるのに不向きです。
加えて水槽用のクーラーも構造上使うのがかなり難しく、
この1点だけでもビーシュリンプの飼育には向いていないといえるでしょう。
部屋のエアコンを常に動作させるなら問題無いですが、それ以外、水温を下げる手段がないのは問題かと思われます。
ビーシュリンプ飼育 - 上部フィルター 難点2
また、デメリットの2つ目に水草を育てにくいというのがあります。
上部フィルターは構造上、酸素を非常に取り入れやすいのですが、一方、二酸化炭素は逃げやすいです。
光合成をする上で二酸化炭素は必須なので、
水草を飼育するなら上部フィルターは向いていないです。
ビーシュリンプの飼育で重要な事が「水草」「酸素」「水温」なのでこのうち、
水草と水温の2点でデメリットが有る上部フィルターは少し使いづらいかもしれませんね。
上部フィルター まとめ
結論として、上部フィルターを使うのはあまりビーシュリンプの飼育には向いていないと言えます。
もちろん、夏場でも水温がそれほど上昇しない地域もあるかと思うので、北海道、東北に住む方なら問題ないかもしれません。
また、温度対策がきちんと出来るようなら暑い地域に住んでいても問題ないでしょう。
また、水草についても二酸化炭素を必要としない簡単な水草もありますのでそちらを利用することもできます。
なので、最適とはいいませんが、飼育すること自体は工夫次第でなんとでもなると思います。
ビーシュリンプの飼育に外掛けフィルターを使うのはどうか?
似たようなフィルターで外掛けフィルターというのがありますが、
こちらでビーシュリンプの飼育をするのはかなり難しいです。
そもそも濾過能力が低く、繁殖を目的とした匹数のビーシュリンプを買うことができません。
メリットは安くてエアレーションなしでも酸素が十分に供給されることですが、
それなら他のフィルターを使ったほうがいいかと思います。
と、いうことで本気でビーシュリンプの飼育・繁殖を考えた場合、
上部フィルターや外掛けフィルターはあまり使わないほうがいいです。
やはりおすすめは前回紹介した外部フィルターです。こちらを使えばまず間違いないです。
次回はスポンジフィルター、底面フィルター、水中フィルターあたりに触れていきたいと思います。
よく読まれている記事
よく読まれている記事:ビーシュリンプ飼育に最適な底床 Part.1
よく読まれている記事:ビーシュリンプはどんなシュリンプ?人気の理由は?
関連記事:発色がヤバイ!紅色のレッドファイヤーシュリンプ導入編
関連記事:水換え不要?エコ・バイオリング/バイオミニブロックの効果は嘘なのか?実際に効果など批評レビューしてみた
この記事を書いた人:まめ
自己紹介:
60cmの水槽で水草を、36cmの水槽で海水をやってます。実は、もう1本25cmキューブ水槽を持ってますが、現在は倉庫にて休暇中です(笑)
好きな熱帯魚:
コリドラス・ステルバイ、ミニブッシープレコ、ヤエヤマギンポ