クラウンローチは黄色と黒のストライプが目を惹く人気の熱帯魚です。丈夫な魚で、飼育はしやすいのですが、突然水槽から飛び出したり、水槽内を激しく上下に動くなど「暴れる」とも見られる行動をすることがあります。今回の記事はそんなクラウンローチの飼育
クラウンローチは黄色と黒のストライプが目を惹く人気の熱帯魚です。丈夫な魚で、飼育はしやすいのですが、突然水槽から飛び出したり、水槽内を激しく上下に動くなど「暴れる」とも見られる行動をすることがあります。
今回の記事ではそんなクラウンローチの飼育のポイントと「暴れる」ことの原因と対策について調べてみましょう。
この記事の目次
ドジョウの仲間でピエロに似ているクラウンローチ
クラウンローチは体に見える黄色と黒のストライプが特徴です。その模様が「ピエロ(clown)」に見えることからこの名前が付けられました。東南アジアが原産で分類的にはドジョウの仲間にあたり、実際口元に短い髭が見られます。
結構な大きさになることもあり、野生では30センチ以上の個体も見られます。飼育下でも大きな水槽で十分な栄養を与えればそのくらいの大きさになることもありますが、たいていは15センチくらいの個体が多いようです。寿命は長く、10年から30年もいきることがあります。
クラウンローチが暴れる?
飼育していると「クラウンローチが暴れる」という話を聞くことがあります。水槽の中を上下に激しく泳ぎまわったり、最悪の場合は水槽から飛び出してしまうこともあったようです。これらの出来事は主に「夜」に目撃されているようです。
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クラウンローチが暴れるのは臆病だから
クラウンローチが暴れるのは彼らの「臆病」な性格が影響していると考えられます。クラウンローチは主に夜に活動しますが、そこで大きな音を聞いたり、部屋の明かりを急に付けるなどするとビックリして暴れだしてしまうのです。
そのため、クラウンローチが暴れるのを防ぐにはできるだけ環境の変化が起こらないようにするべきです。加えてもしもクラウンローチがストレスを感じてしまった時のために、水槽内で隠れることができる場所(石や土管など)を確保していくことも必要でしょう。また、飛び出しを防ぐために水槽に蓋をあらかじめ設置しておきましょう。
クラウンローチはやや高めの水温を好む
クラウンローチは25度から30度のやや高めの水温を好みます。特に28度くらいの水温がベストでしょう。その水温を確保するために寒くなるような地域の方は水槽用ヒーターの設置が必要になってきます。水質はあまりこだわりませんが中性に近い軟水を最も好むようです。
クラウンローチは水槽の下部で生活する魚なので、水槽の底は常に清潔にしておくようにしましょう。水槽が汚れていると魚が「白点病」などの病気にかかりやすくなるので注意してください。
クラウンローチは水槽の下部に落ちるエサが最適
基本的なんでも食べる魚です。クラウンローチは水底に落ちたエサを食べる性質があるので、人工エサであれば底に沈む錠剤状の餌が最適でしょう。イトミミズやアカムシなどの生き餌も好んで食べますし、水槽内で繁殖してしまった貝なども食べるので、水槽の掃除人としても期待できるでしょう。水草なども食べてしまうので、水槽のレイアウトを保ちたい方は餌をしっかり与えましょう。
クラウンローチの混泳は可能か?
クラウンローチは臆病な面がある反面、意外に攻撃的な面があります。そのため、クラウンローチより小さいサイズの魚を水槽に入れてしまうと、攻撃して食べてしまうことがあります。
小さいサイズでなくてもおとなしい性格の魚は攻撃されることがあるので、基本的にはクラウンローチと他の魚との混泳は難しいと考えても良いでしょう。しかし、同種類の魚であればトラブルは起きにくいので、試してみるのも良いかもしれません。
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クラウンローチの繁殖は難しい
水槽内での繁殖はとても難しいです。クラウンローチが繁殖するには30センチほどの大きさに育て、ペアにする必要があるのですが、それにはかなり巨大な水槽が必要になり、特別な業者でない限りはとても難しいです。
クラウンローチを輸出する東南アジアでは繁殖専用の池を用意してそこで養殖をしているようです。クラウンローチを導入したいならば購入するのが無難でしょう。大体1匹当たり大きさによって2000円から4000円くらいで販売されています。
クラウンローチ飼育のまとめ
クラウンローチが暴れるのは「ストレス」が原因のようですね。クラウンローチは長生きする魚なので、できるだけストレスの無い環境で、暴れることなく健やかに育てたいものですね。