黄色いボディに黒い斑点が特徴的なマミズフグ。一般に言う「フグ」はあまりペットとしてはメジャーな存在ではありませんが、こちらのマミズフグは観賞用として密かに人気を集めています。今回の記事ではそんなマミズフグの飼育のポイントについて調べてみましょう。
この記事の目次
マミズフグはインドからやってきた
マミズフグはその名が示す通り、「フグ」の仲間にあたります。原産地はインド、スリランカ、バングラデッシュで、川や河口、湖などに生息しています。主にインドのガンジス川、メコン川を周遊しており、汽水域や淡水域で生きている個体など生息域は様々です。
マミズフグは黄色の体に黒い斑点が美しい
マミズフグの下腹部は白いですが、体は黄色をベースとし、黒い斑点で覆われています。この模様には個体差が大きく、体調や飼育環境によって変化もするようです。また、飛び出た目は青色に輝き、とても美しいです。
マミズフグは真水でも飼育できるの?
「マミズ」と名乗るからには「真水」でも生きられるのでしょうか?
実はマミズフグは淡水(真水)で生息しているとは限らず、たまたま最初期に捕まえた個体が真水で生息していたことからその名がつけられたようです。なので「マミズフグだから」と言って安易に真水で飼育しようとすると死んでしまう恐れがあります。マミズフグを飼育したいと考えたら必ず購入元から「どこから採取されたのか」を必ず確認するようにしましょう。
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マミズフグの体長と寿命は?
マミズフグは体長20センチほどになりますので、飼育する際は45センチ以上の水槽を用意すると良いでしょう。寿命は長いものだと10年近くまで生きるようなので、最期まで責任をもって飼育しましょう。
マミズフグに最適な水質は?
まずは採取された環境を調べておきましょう。幼魚時には汽水で育て、ある程度大きくなったら多少の塩分を混ぜると体色も美しくなるようです。大体30%の塩分を含むことが理想で、それを大幅に外れると体の色は真っ黒になってしまうこともあるようです。水温は24度から28度くらいが最適で、寒さには弱いので環境によっては水槽用ヒーターの導入も検討しましょう。
マミズフグはどんな餌を好む?
マミズフグは基本的になんでも食べますが、冷凍アカムシやエビ、小魚などを特に好んで食べます。人工餌も食べますが、フレークタイプが良いでしょう。注意点としてはマミズフグは糞の量が多いので、こまめな水槽の掃除が必要になってくるでしょう。
マミズフグは混泳可能?
マミズフグは気性が荒く、縄張り意識が非常に強い魚です。そのため、混泳には向いていませんので基本的には単独飼育が好ましいでしょう。どうしても混泳させたいならば60センチ以上の大きな水槽で水草など多くの隠れ家を用意する必要があります。それでもマミズフグはヒレなどを容赦なく攻撃しますので水槽の確認は大事です。
マミズフグは飼育下で繁殖できる?
マミズフグの繁殖方法はあまり良く分かっていませんので、飼育下での繁殖はほぼ不可能と言っても良いでしょう。マミズフグのみならずフグ類の繁殖方法は難しく、水族館でも人工繁殖例はかなり少ないようで成功するとニュースになるほどです。
マミズフグは購入できる?
マミズフグの繁殖は難しいので基本的には店で購入することになります。マミズフグなどの淡水フグは大体4000円から5000円前後で販売されています。もちろん通販でも購入できます。先述しましたが、重要なのは採取地で、その場所が淡水なのか汽水なのかによって水管理の方法が違ってきますのでその点は初めに確認するようにしましょう。
マミズフグがなりやすい病気は?
マミズフグで注意すべき病気は「白点病」です。これは寄生虫が原因で体中に白い点が広がり、最終的には死んでしまう病気です。フグが小刻みに震えていたり、水槽の底に体をこすりつけたりする動作をしているときは要注意です。白点病を防ぐためにはこまめに水槽の水を取り替えることが必要で、もし罹患した時は市販されている白点病の薬を投与しましょう。
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マミズフグの飼育方法まとめ
マミズフグの飼育で注意する点は「水」になってきます。水の加減でフグの命に関わることもあるので、導入時の水質には十分に注意しましょう。それさえクリアすれば、美しい模様とつぶらな瞳を存分に楽しむことができますよ。
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