透明感のある体にくっきりとした黒と白、イエローに彩られたひれ。
1匹でも目立つプリステラは、群泳させるとさらに見ごたえがあります。
10匹以上入れると群れを作るので、しっかり水槽をセッティングして、
たくさんのプリステラを迎えてあげてください。
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この記事の目次
プリステラの基本情報
(熱帯魚)ゴールデン・プリステラ(12匹) 北海道航空便要保温
体長4~5cm。ネオンテトラと並ぶ飼いやすい南米原産の小型カラシンのひとつです。
ひれに入る黄色から「ゴールドフィンテトラ」とも呼ばれます。
プリステラの飼育情報
温和で臆病な性格なので、数匹程度だと物陰から出てきません。
10匹以上導入すると群れを作り、水槽の前面に出てきます。
小さいながら遊泳力が高いので、水槽から飛び出してしまうことがあります。
蓋をしっかり閉めておきましょう。
夏場の高水温対策には目の細かいネットを張ります。
草食性が高いので柔らかい水草は食べてしまいます。
プリステラの水槽
群泳を楽しむならやはり60cm以上の横幅が欲しいところです。
水量よりも前面の遊泳スペースを稼ぐことが目的なので、
奥行き25cm程度のスリム水槽もおすすめです。
大水槽の方が群れを作りやすいので、
スペースに余裕があれば90cm水槽をセットしましょう。
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プリステラの水質
カルキ抜きした水道水で問題ありません。
水温は23~28度がめやすです。
ろ過器は標準的な上部フィルターで間に合いますが、
水流に向かって群れを作る性質を引き出すには、パワーのある外部フィルターがおすすめです。
水槽サイズより一回り大きいフィルターを使ってみましょう。
あまり流れが強すぎると魚が疲弊してしまいます。
プリステラの様子を見ながら、吐水口を壁面に当てるなどして勢いを調節します。
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プリステラの底砂
水質を変化させないもので好みの底砂をチョイスしましょう。
群泳をうながすため、隠れ場所となる水草や流木を一切入れないのも方法です。
プリステラの餌
人工飼料、冷凍餌など口に入るサイズなら何でもよく食べます。
プリステラ以外の同居魚がいる場合、そちらにも餌が回っているかどうかチェックしてください。
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群泳向きの小型魚
ラミーノーズテトラ
ラミーノーズ(酔っぱらいの鼻)の名前通り、飼い込むと頭部が真っ赤に染まる小型カラシンです。
プリステラ同様に群れを作りやすい性質があり、
サイリウムのような赤いきらめきがいっせいに動く瞬間は壮観です。
アフリカンランプアイ
グッピーと同じメダカの仲間です。
最大でも4cmほどにしかならず、1匹だけではとても目立たない魚ですが、群泳で真価を発揮します。
体色は地味ながら、目の上が美しいブルーに輝きます。
ブラックネオンテトラ
青と黒のラインが特徴。
ネオンテトラに似ていますが、黒が入ることで引き締まった渋い印象を与えます。
プリステラを群泳させるコツ
水槽に入れた直後は群れを作っていた魚たちも、一ヵ月ほどするとめいめいが勝手な方向に泳ぎ始めます。
残念ながら「群泳向き」と紹介されている魚種にも共通する事柄なのです。
魚が群れを作るのは警戒したり、大きな魚を威嚇するため。
家庭の水槽でバラバラに泳いでいるのは、外敵がおらず安心している証拠でもあるのです。
とはいえ、やはり群れを見たいもの。
第一の方法は水槽内に水流を作ることです。
フィルターやディフューザーで左右方向にやや強めの水流を作ると、
小型カラシンの仲間は流れに逆らって泳ぐ習性を見せます。
第二は「ほどほどの外敵」を作ることです。
プリステラを捕食してしまうような大型の肉食魚では意味がありません。
ストレスにならない程度の中型魚を1匹入れるだけで群れを作るようになります。
草食性の強いフライングフォックス(体長10cm)、
抜群の存在感を見せるレッドジュエルシクリッド(体長12cm)などがおすすめです。
プリステラの飼育動画
プリステラ飼育のまとめ
アマゾン川をほうふつとさせる流木や水草を配したレイアウトに、
小型カラシンをいっぱいに泳がせるのは、誰もが憧れる光景ではないでしょうか。
飽きが来ないルックスで、アピール力もあるプリステラは群泳水槽の主役にぴったりです。
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