アクアリウム入門用の魚としてよく知られるプラティ。
色柄のバリエーション豊富で、混泳に向き、気づいたら稚魚を増やしているたくましさもあります。
飼育経験がなく、初めての魚選びに迷っている方にはプラティをおすすめします。
プラティの基本情報
メキシコなど中南米原産の小型卵胎生メダカ。
全長5cmほどに成長します。
品種改良が盛んで色、模様、ひれの長さの違う様々な品種が登場しています。
プラティの飼育情報
事前にろ過器を回してセッティングする、
定期的に水槽内のフンを取り除きながら換水するといった基本をおさえておけば、
きちんと寿命まで飼育できる丈夫な魚です。
プラティの水槽
2~3匹なら10リットル程度あれば小型インテリア水槽で飼育できます。
混泳するケースが多いと思うので総数や魚種に合わせて水槽サイズを選んでください。
大食漢なためフンの量も増えます。上部フィルターの他に、
投げ込みフィルターや底面ろ過器を併用するとよいでしょう。
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プラティの水質
「プラティやグッピーなど卵胎生メダカの仲間は、
塩分を若干含んだ弱アルカリ性の水を好む」とする本やサイトもありますが、
水質の好みはうるさくありません。
日本のどの地域でもカルキ抜きした水道水で飼育できる柔軟性があります。
「原種プラティ」と呼ばれるリオ・グリハルバも中性の水で飼育可能です。
食欲旺盛で稚魚もどんどん増えてくるので、換水の頻度は自然と上がっていきます。
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プラティの底砂
底砂を敷き、水草を多めに植え込んだレイアウトにしておけば、稚魚がいつのまにか育っています。
例外的に水草育成用のソイルは粒が崩れ、腐敗したガスがたまることがあるのでおすすめしません。
近年は崩れやすい欠点を改良したセラミックス製のソイルも人気です。
プラティの餌
人工飼料を筆頭になんでもよく食べます。
食欲旺盛なあまり体形を崩してしまうことがあるので、控えめに与えるよう意識しましょう。
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プラティの混泳
サイズの大きい肉食魚以外はほとんどの魚種と混泳可能です。
プラティからケンカを仕かけることはないので、
プラティに危害を与えないことを前提に混泳相手を探していきましょう。
プラティの品種
ネオンブルータキシード
プラティのカラーバリエーションのひとつ。
赤、イエロー系の多いプラティの中で、背側の輝きを帯びたブルーの体色は異彩を放っています。
側面から腹にかけては黒く染まっており、
グッピーも含めてこうしたカラーリングを「タキシード」と呼んでいます。
パンダ
スタンダードな「ミッキーマウス」に比べ黒地が増えた品種。
体の前半分が白、後ろ半分が黒くなることから「パンダ」の名がつけられました。
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ハイフィン・プラティ
背びれが長く伸びる改良品種です。
丸みをおびた体形のプラティですが、背びれが伸びたことでシャープな印象を与えてくれます。
様々な色、柄違いがいます。
リオ・グリハルバ
プラティの原種のひとつにあたる魚です。
オレンジがかった銀白色で、改良品種にくらべればかなり地味ですが、やはり独特の存在感があります。
ひれと頭部に赤味がのるもの、全体的にオレンジがかっているもの、
イエローの地に黒い不規則な模様の入るものなど同じリオ・グリハルバでもバリエーションは様々です。
「原種」ですがワイルド個体とは限りません。東南アジアや国内ブリードのものが出回っています。
プラティ飼育のまとめ
おすすめに従ってプラティを飼い始めた方は、しばらくすると仔魚が増えて手狭になり、
水槽を大きくしようか、もうひとつ購入しようか迷うことでしょう。
ついでにプラティと相性のよい熱帯魚にもチャレンジしたくなってくるはずです。
「弱アルカリ性の水」で検索を始めて、まったく知らない魚種を知るかもしれません。
プラティは手軽でありながら、アクアリストとしての道にぐいぐいと引きずり込む魔性の魚でもあるのです。
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