アクアリウムでビーシュリンプを飼育するなら、水草を入れるのがおすすめとされています。小さなビーシュリンプの絶好の隠れ家になったり、水草にできるコケなどを食べてくれるということもあるので、相互に好都合なんですね。
ただ、アクアリウムショップなどで販売されている水草といっても非常に多くのものがあるので、ビーシュリンプと相性の良い水草をチョイスするのが大切です。ビーシュリンプと相性の良い水草のなかには「浮き草」というものがあります。今回はこの浮き草についてみていきましょう。
浮き草とは?
アクアリウムの水槽に入れる水草は定番のアイテムです。水草の効果は、光合成で酸素を作ってくれたり、水槽の水の浄化作用などがあります。水草が、水中に増えすぎた栄養分を吸収してくれるから、水質維持に効果があるんですね。
ほかにも、魚たちのよい隠れ家になったり、単純に鑑賞性アップという効果もあるので、ぜひ入れたいアイテムですね。ビーシュリンプはエビの一種ですが、体長が3センチほどと非常に小さいため、水槽での飼育では隠れ家を用意してあげることが大切なので、水草は絶好のアイテムになります。
ただ、一口に水草といっても非常にたくさんの種類があるので、ビーシュリンプと相性の良いものを探さないといけません。ビーシュリンプと相性のよい水草には「浮き草」というものがあります。
「浮き草」というのは、読んで字のごとく水中に浮いている水草のことです。ほかの水草では石や流木に糸で巻き付けるという方法をとることがありますが、浮き草はただ水槽に入れてぽかりと浮かせるだけです。また、浮き草は、水槽の底に配置されることが多い通常の水草と違った趣が出てきてよい感じです。
浮き草のメリット
浮き草にも、ほかの水草と同じように熱帯魚の隠れ家になってくれたり、水質を維持してくれる水草と同じプラス効果があります。デメリットとして、入れすぎると光量を遮ってしまうということがあるのですが、多くの光量を使わないほうが良いビーシュリンプ飼育には逆に好都合ということになりますね。
また、浮き草がなぜビーシュリンプと相性がよいのかというと、浮き草は、読んで字のごとく水槽に浮かぶので、「ソイルに根をはらないから」です。ソイルに根をはる水草だと、メンテナンスの手間がかかるという点が難点なんですが、浮き草ならこのデメリットがないのでおすすめなんですね。
定番の浮き草をご紹介
ではここで、定番人気の浮き草を3つほど紹介してみましょう。
・アマゾンフロッグビット
アマゾンフロッグビットは浮き草の定番品種です。水槽の余剰養分を吸収するので、水質の維持に貢献してくれます。水面に増えることで、夏場の熱い直射日光を防いでくれるので、過剰な光量が苦手なビーシュリンプにも最適ですね。
・サンショウモ
サンショウモは自然界では日本にも存在している浮き草で、本州〜九州の低地の池・水田に生育しています。こちらも水面に葉が広がるので、日光からビーシュリンプを守ってくれます。
・ウォータースプライト
ウォータースプライトはアクアリウム界での呼び名で、本来は「ミズワラビ」という名前があります。この浮き草は水槽の底植えもできますが、水面に浮かべることもできます。水槽内で大きな根が広がるので、ビーシュリンプの隠れ家になってくれるでしょう。
浮き草は見た目的にも面白い
ビーシュリンプと相性のよい水草「浮き草」についてでした。アクアリウムに配置する水草にもたくさんの種類がありますが、「浮き草」はなかでもビーシュリンプと相性よいとされているんですね。
浮き草は根を底付近にはらないので、メンテナンスが楽になったり、ビーシュリンプには多すぎる光量をさえぎってくれるという効果もあるでしょう。また、ふつうの水草と違って水面に浮いている浮き草は、普通と違う趣が出てくるというのも面白いですね。
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