前回は、ビーシュリンプを飼育する上でどの底床を使えばいいかという話をしました。
ビーシュリンプの飼育にはソイルを使うのが最も適しているというのが結論でしたが、
ソイルでの飼育はいくつか注意点がありますので今日はそういう話をしていきたいと思います。
この記事の目次
ソイルでの立ち上げで注意すること
まず、ビーシュリンプを飼育するためにソイルで水槽を立ち上げるとします。
しかし、ここで疑問が1つ出てきます。
どのソイルを使えばいいのかということです。
珪砂や田砂はどれを使ってもあまり変わりませんが、ソイルはメーカーごとにその特徴が大きく異なりますので慎重に選んだほうがいいです。
栄養系のソイルについて
基本的にはその特徴は大きく2種類に分けられまして、「栄養系」と「吸着系」になります。
栄養系とはその名前の通り、水草を育てる栄養分が豊富で水草を育てるのに非常に適しています。
ただ、ビーシュリンプを飼育する上でこの栄養系は基本的には使いません。
難易度の高い水草をメインで飼育し、ビーシュリンプはついでに飼育するというのなら構いませんが
ビーシュリンプをメインにするならこちらのソイルは使わないほうがいいかと思います。
水槽立ち上げに時間がかかりますし、何より水槽立ち上げ時に大量のコケが発生してかなりめんどくさいです。
ちなみにこちらのソイルを使う場合、立ち上げにかかる時間は2ヶ月から3ヶ月です。
吸着系のソイルについて
次に吸着系のソイルについてですが、こちらも名前の通り亜硝酸などの有害物質を吸着してくれるソイルです。
水質が安定しやすく、ビーシュリンプを飼育するにはもってこいの底床になります。
基本的にはこのソイルを使って飼育するアクアリストの方が多いのではないでしょうか?
栄養系・吸着系の両方共に言えることですが、pHをビーシュリンプの飼育に適した弱酸性に保ってくれるのもソイルの利点といえるでしょう。
水槽立ち上げまでにかかる時間が少なく、コケもそれほど発生しないのでビーシュリンプを飼育する上で1番手間がかからない底床といえるでしょう。
ちなみに、こちらのソイルを使う場合、立ち上げにかかる時間は2週間1ヶ月ほどです。
水槽立ち上げ時に洗ってはいけない
さて、水槽立ち上げ時に気をつけることを書いていきましたが、ソイルにはもうさらに気をつけることがあります。
それは形が崩れやすいことです。
通常、大磯砂や田砂などは形が崩れにくいので洗って何度も使うことができます。
また、水槽立ち上げ時には濁りがなくなるまで洗ってから使用します。
しかし、ソイルは洗うと形が崩れますので、洗って何度も使用する事はできません。
そして、よく間違えている人がいますが、ソイルは水槽立ち上げ時にも洗ってはいけません。
先ほど言ったように形が崩れるからです。
ソイルを使って立ち上げをする際には洗わずに使用してください。
ソイルの寿命はどれくらい保つの?
最後に、ソイルを使用する際に最も気をつけなければいけないことを話します。
大磯砂、田砂などは形が崩れにくく何度も使えると書きましたが、これは半永久的に使えます。
しかし、こういった感覚でソイルを使用すると痛い目にあいます。
ソイルには寿命があるのです。
通常、1年から2年ほどでソイルは亜硝酸塩などの有害な物質を吸着してしまい、吸着できる上限がきます。
これ以上、吸着できなくなってしまったソイルは水質を安定させることができなくなり一気に崩壊につながります。
ソイルの寿命が来たらビーシュリンプはどうなる?
ビーシュリンプは水質の変化に非常に敏感で亜硝酸塩などが溜まってくると一気に死んでいきます。
なので、ビーシュリンプの様子をよく見ながら、ソイル交換の時期を間違えないでください。
ビーシュリンプとソイルのまとめ
シュリンプは通常、元気な時は常時餌を食べています。
止まっていることが多くなったら水槽が危険な状態になっていると思ってください。
このようにややめんどくさいイメージのソイルですが、ビーシュリンプの飼育・繁殖を考える上でこれ以上の底床はありません。
ソイルを使ってビーシュリンプの飼育を始めてみてはいかがでしょうか?
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この記事を書いた人:まめ
自己紹介:
60cmの水槽で水草を、36cmの水槽で海水をやってます。実は、もう1本25cmキューブ水槽を持ってますが、現在は倉庫にて休暇中です(笑)
好きな熱帯魚:
コリドラス・ステルバイ、ミニブッシープレコ、ヤエヤマギンポ