この記事の目次
ゴールデンハニードワーフグラミーの繁殖について
小さくて愛らしい、どの熱帯魚屋さんにもいるゴールデンハニードワーフグラミー(以下GHDグラミー)はご存知の方も多いと思います。
そんな、鮮やかできれいなGHDグラミーの繁殖をさせてみませんか?
実は繁殖がしやすく、初心者向けなのです!
注意を守れば、混泳でも平気なので、ぜひ挑戦してみてください!
ゴールデンハニードワーフグラミー飼育に準備するもの
・アマゾンフロッグピット(浮き草)
・スポイト
・サテライト(もしくは適当なプラケース)
・PSB
GHDグラミーは水面に泡巣を作り、その下で産卵、子育てをします。
浮き草はかなり重要で、泡巣が壊れない役目や、混泳の場合は他の魚に卵が狙われるのを防ぐ効果があり、絶対用意すべきものです。
フロッグピットは増えるスピードが速いので最初は2~3束くらい用意すれば大丈夫です。
いつの間にか水面覆うので要注意。
スポイトは泡巣から落ちた卵を救うもの。
そおっとすくって、泡巣に戻します。
サテライト(及び稚魚水槽)はなくてもいいですが、カラシンが多くいる水槽だと狙ってくるので、不安な方は使いましょう。
PSBは稚魚のエサ用です。
臭すぎるので要注意!
オスとメスの見分け方
産卵は、当たり前ですがオスとメスがいなければはじまりません。
GHDグラミーの雄雌の判別は簡単で、成熟体ならオスは喉元が真っ黒になり、対してメスは全体的に色が薄く、体はオスより大きめです。
オスの喉元が黒くなり、泡巣を作るようになると、繁殖のサイン。
まったりな性格から一転、威嚇行動が見られたり、気性が荒くなってしまいます。
オスが多くいる水槽内は結構殺伐としてます。
ペアがいるのに浮気者のメス
ペアですが、オスが多いほど繁殖確率がグッと上がります。
我が家ではオス3匹、メス1匹が居るのですが、1ペアが繁殖を終えてオスが子育てをしている最中に、メスが他のオスと繁殖をしていたことがありました・・・。結構浮気者なんですね(笑) ちなみにGHDグラミーの子育てはオスがします。
メスは子育てどころか、卵を食べてしまのです。
ゴールデンハニードワーフグラミーの水槽環境は??
よく水質気にしないといけないと言われますが、私は気にしたことありません。(笑)
ですが繁殖が行われた日に共通して言えるのは、前日に水替えを行っていること。 グラミーも、キレイな環境で繁殖したいと思っているのでしょうね。
いざ産卵
基本的な産卵の流れとしては、
① 泡巣で待機中のオスにメスが近づく→ ② 2匹でクルクルしたのち、繁殖行動開始→ ③ 双方気絶(この時メスから無数の卵)→流れる卵をオスが回収し泡巣につける→ ④ 繰り返し こんな感じです。
最初の繁殖行動では、卵を出さないことが多く、繰り返すことによって卵を出やすくするようなのですが、初めて産卵を見た時は1日に50回もクルクルしていました!すごいですよね!最後の方はお互い疲れてるっぽかったです。(笑) 産卵は全体で時間にしておよそ4時間。卵の数は100個以上あったと思います。
産卵~孵化、混泳かサテライトか
産卵が終わると、オスは子育てモードに突入します。
メスは卵を産んだらしらんぷり。(笑) オスは自身から無数の泡を出して卵にエアレーションします。
おそらくカビないようにだと思います。
孵化までおよそ24時間~30時間。
孵化した後もしばらくオスによるエアレーションは続きます。
サテライトですが、卵のみを取り出すか、オスも一緒に取り出すか、二通りですが、もし分けるのであれば卵のみでいいと思います。
下手に違う環境にオスを入れてしまうと、弱る可能性もあるのでおすすめしません。
卵のみを取り出す場合は、しばらくはプラケに入れるだけでもOKです。
ただしこの場合、エアレーションをしてないとカビた卵が出てくることがあるので、それはスポイトで取り除きましょう。
関連記事:心を癒してくれるアクアリウムの醍醐味、熱帯魚を飼育してリラックス効果を得よう
関連記事:アクアリウム(水草育生)に必要な光、あなたはどの照明機器を選ぶ?
関連記事:熱帯魚は寝るの?熱帯魚達の睡眠時間、睡眠不足について分かりやすく解説してみた
混泳水槽の注意点
オスが子育てを頑張ってくれているので、基本放置で大丈夫です。
うっかり稚魚が水面から落ちてしまっても、オスがあわてて拾いに行きます。
その姿は勇ましく、なんだか応援したくなるほど。
しかし注意したいのが、夜間に暗くなってしまうと、その間にカラシン群やメスに食べられてしまうので、ほんの少しささやかな明かりをつけるとか、浮き草を増やすと、オスも卵も守りやすいでしょう。
孵化までの流れを書かせていただきました。
次に稚魚水槽づくりと素朴な疑問にについてお話したいと思います。
本水槽と違い、小さい稚魚ゆえの水槽づくりが大切!
混泳水槽だと、他の魚たちに狙われないか心配という方や、日中水槽を見守れない!というかたは、稚魚水槽でじっくり育てるのがいいと思います。
稚魚水槽の作り方
用意するもの
・25cm程度の小型水槽
・フィルター(できればスポンジタイプのものを)
・ライト
・ヒーター
・アマゾンフロッグピット(本水槽からのものでOK)
小型の水槽を用意しましょう。
25cmのキューブ水槽は容量が約14リットルなので、置き場所もそこまで困りません。
うちではカウンターの上に置いています。高さがあるので、メンテナンスもしやすいのがメリット。
水槽セットでの購入でもいいですが、ろ過フィルターは外掛けが入っている場合が多いので、単品がいいと思います。
一番はスポンジタイプです。
ただしそうでない場合も、対処法を合わせて後に説明していきたいと思います。
【次のページに続きます】