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ビーシュリンプを繁殖させるためのコツ

2018年9月15日

レッドビーシュリンプ

 

アクアリストの間で1990年代に大ブームとなったビーシュリンプ。

愛らしい縞模様と仕草が人気の淡水エビで、現在もその人気は留まることを知りません。

そんなビーシュリンプの、初心者でもできる繁殖のコツをまとめてみました。

 

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繁殖に失敗しない水槽づくり

 

ビーシュリンプは小型の生き物なので、小さな水槽での飼育も可能ですが、

小さな水槽は水質の悪化も早く、水温が外気温に左右されやすいため、

繁殖のためにはあまりおすすめできません。

 

初心者で繁殖を目的にしている場合、おすすめしたいのは60センチほどの水槽です。

水量が多く水換えがしやすいためです。それでは大きすぎる、

という場合は、水量が30リットル以上のものを目安に選ぶといいでしょう。

 

 

ろ過装置を選ぶ

 

ろ過装置は、スポンジフィルターを使用します。

ビーシュリンプの稚エビはとても小さいため、上部式フィルターや外部式フィルターでは、

給水口にスポンジを付けないと吸い込まれてしまうためです。

 

スポンジフィルターであれば、稚エビが吸い込まれることはありませんし、

水流も強くないため、ビーシュリンプにやさしいフィルターでもあります。

 

ソイルを選ぶ

 

ソイルには、水草の生育を盛んにする「栄養系ソイル」と、

アンモニアなどを吸着する「吸着系ソイル」がありますが、おすすめしたいのは吸着系ソイルです。

 

栄養系ソイルにはビーシュリンプの繁殖にも役に立つ栄養素がたくさん含まれてはいますが、

水槽の立ち上げに1~2ヶ月かかってしまいます。

しかし、吸着系ソイルであれば2週間ほどで立ち上げられ、水質維持にも役立ってくれます。

 

照明器具を選ぶ

 

照明器具は水草や魚を美しく見せるためのものでもありますが、

高温に弱いビーシュリンプの繁殖の場合、注意しなければいけないのは、

水温をあげない照明を選ぶことです。

蛍光灯タイプとLEDがありますが、LEDであれば水温が上がりにくいと言えます。

 

ヒーターと冷却装置

 

ビーシュリンプに適した水温は22~27度ですが、繁殖に適している温度は22~25度です。

そのため、冬場はヒーターで水温を保ち、

夏場は水槽用のファンやクーラーなどで冷却する必要があります。

 

水質調整剤は魔法の薬ではない

 

ビーシュリンプを育てるために大切な成分を水槽に添加できる調整剤が、

各メーカーからいろいろ発売されているので、

どれを使うか迷うこともあると思います。

 

しかし、添加剤が水槽に与える影響はそれほど大きくないのです。

それよりも、ろ過装置やソイル、水温コントロールにお金をかけるほうが繁殖がうまくいくといえます。

あくまでプラスアルファとして考えておくと良いでしょう。

 

ビーシュリンプの水槽の水質は、水質検査キットを使って簡単に測ることが出来ます。

PH6.0~6.5の弱酸性、総硬度は3~4になるようにしておきます。

 

水草を植える

 

水質の安定のためだけでなく、稚エビの餌になる微生物の繁殖のために欠かせないのが水草です。

ただし、定期的な底砂の掃除や、

繁殖させるためのビーシュリンプを選別するときにじゃまになってはいけないので、

水槽の1/3程度に留めておくのが良いでしょう。

 

オスとメスの比率

 

繁殖をさせるときに最もバランスが良いと言われているのは、オスとメスが3:7の割合です。

オスが多くメスが少ないと、オスがメスを追いかけ回すので弱ってメスが死んでしまいます。

そこで、メスの数が多い状態にしてあげるのがコツになります。

 

初心者にはオスとメスを見分けるのが難しいので、

最初はショップの人に選んでもらって飼うといいでしょう。

 

フィルターと水の汚れのメンテナンス

 

エビの仲間は水の汚れに魚よりもぐっと敏感です。

水槽の水換えや底砂の掃除は定期的に必要です。

あまりサボっていると抱卵しなくなってしまいます。

 

ビーシュリンプを繁殖させるための基本的なコツは、それほど難しいことではありません。

無理なく繁殖させていくうちに、品種の改良なども楽しめる奥の深い世界が広がります。

水槽に舞うたくさんのビーシュリンプが増えていくのを眺めるのもまた楽しいものですよ。

 

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