アクアハック オトシンクルス

コケ取りだけじゃもったいない!オトシンクルスを飼い込もう

2016年8月18日

photo credit: IMG_5196 via photopin (license)

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水槽のコケが目立ってきたので、とりあえずオトシンクルスを投入。

いつのまにかいなくなっていたので、とりあえずまた導入。

コケ取り要員として、そんな「とりあえず」な飼われ方になりがちなオトシンクルス。

ここではオトシンクルスのための飼育法を深堀りしてみましょう。

 

はじめてのアクアリウム:全記事一覧はこちら

 

 

オトシンクルスの基本情報

photo credit: 016 via photopin (license)

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5cm程度まで成長する中南米産のナマズの仲間。

雑食ですが植物性の餌を好むため、

吸盤状の口で水槽の壁面や水草の葉にはりつき、主にコケを食します。

ショップやホームセンターに安価かつ大量に出回っており、入手は極めて容易です。

低価格なためショップでも雑に管理されていることがあり、既に衰弱した状態で購入され、

自宅に導入した途端に落ちてしまうケースも少なくありません。

可能なら数店舗めぐって、最も良い状態でキープされているオトシンクルスを探しましょう。

ベアタンクでオトシンクルスだけまとまって泳いでいる状態より、

他魚の水槽で既にコケ取り役として泳ぎ回っている個体の方が導入も楽です

 

 

オトシンクルスの飼育情報

photo credit: Otocinclus via photopin (license)

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基本情報の項で触れたとおり、導入時の死亡例が目立ちます。

まずビニール袋から小さなプラケースに移し、プラケースごと水槽に浮かべ水温合わせ。

その後、ごく少量ずつ水槽の水を加えていきます。

エアチューブとコックを使った「点滴法」で水合わせできればベスト。

これでいきなり落としてしまう可能性が減るはずです。

 

 

オトシンクルスの水槽

 

 

オトシンクルスのみ、または同居魚の数を抑えるなら45cm水槽から飼育できます。

 

 

オトシンクルスの水質

 

 

弱酸性~中性が目安です。オトシンクルスは水質、水温の急変に弱い魚です。

導入時と同様に水替えも慎重に行い、1回の換水量をなるべく抑えましょう。

水温合わせは必須です。

同居魚の数が多い場合はろ過を強化して対処します。

本来は緩やかな流れに生息しているので、強力な外部フィルターを使う場合、

吐水口を壁面に向けたり、流木で囲うなど水流を弱める工夫をしましょう。

マジックリーフは水質を弱酸性に傾け、オトシンクルスの餌にもなるので、

ぜひ入れておきたいアイテムです。

 

 

 

オトシンクルスの底砂

 

 

水質を弱アルカリ性に変えるものでなければ、底砂の種類は問いません。

底砂があった方が微生物が沸きやすく、それもオトシンクルスの餌となるからです。

水草もできるだけ植えこんでおきましょう。

口でモノに吸い付く性質のあるオトシンクルスにとって休み場所となりますし、

枯れた葉や柔らかい葉は格好の餌となります。

 

 

オトシンクルスの餌

 

 

混泳水槽でオトシンクルス飼育を考えた時点で、既にコケが発生しているはず。

導入されたオトシンクルスはまずこのコケを食べて生きていきます

(黒いヒゲ状のコケは嫌います)。

問題はあらかたコケを食べ尽くした後。

意外と大食漢なので餌不足に陥り衰弱してしまいます。

あわててプレコ用のタブレットを与えても拒食してそのまま…。

ポイントは他魚に植物質の餌を与えておくこと。

導入時から植物性中心のフレークフードに切り替えます。

オトシンクルスはこの残滓を食べることで人工餌に馴染みます。

コケを食べ尽くしたところでプレコ用タブレットを与えれば、すぐ食いついてくるでしょう。

水槽では死魚に群がる光景も見られることから、本来は雑食性です。

時々、冷凍アカムシやミジンコなどをオトシンクルスにも回る分量で与えます。

 

 

オトシンクルスの混泳

 

 

コケ掃除役として重宝されているだけに、混泳相手をほとんど選びません。

一般的に混泳が難しいとされるエビ類とも大丈夫です。

オトシンクルスの仲間同士でも問題ありません。

エンゼルフィッシュなどやや気性の強い中型シクリッドとは避けたいところです。

 

 

その他の品種

 

オトシンクルス・ネグロ

 

 

黒っぽい茶褐色の近縁種。

オトシンクルスよりやや高価で小柄ですが、飼育難度はこちらの方が低め。

水槽内での繁殖例もあります。

 

 

ニューゼブラオトシン

 

白と黒の斑模様が美しい品種です。

観賞魚という点ではもうひとつ評価されてこなかったオトシンクルスの仲間でしたが、

ニューゼブラオトシンの登場で一躍脚光を浴びるようになりました。

コケ取り能力の高さも変わりません。

 

オトシンクルス・ミムルス

 

パラグアイ産の近縁種。

やや下よりについた眼が特徴的です。

流通しているのはワイルド個体のみなので水質には敏感です。

 

 

オトシンクルスの飼育まとめ

 

 

オトシンクルスを落とさずに飼育することはなかなか難しいものです。

初心者向け、コケ取り屋と考えず、アクアリストとしてステップアップするための

パートナーとしてオトシンクルスを可愛がってあげてみてはどうでしょう。

 

はじめてのアクアリウム:全記事一覧はこちら

関連記事:【水槽内のコケならお任せ】オトシンクルスの繁殖や餌など飼い方のまとめ

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この記事を書いた人:ひよこ亭

 

 

ひよこ亭

 

HN:ひよこ亭

自己紹介:熱帯魚歴20年。最近は日淡やらんちゅうにも凝り始めました。

好きな熱帯魚:プレコ、サカサナマズ

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