ショップに行くと小さな瓶に入って売られているベタ。
鮮やかな色彩と、長いひれの華やかな美しさに魅せられ、
飼いたいなと思う人も多いのではないでしょうか。
そんなベタの飼育方法を掘り下げていきましょう。
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ベタってどんな魚? ベタの特長とは?
ベタは東南アジア原産のアナバスの仲間です。
ジャングルの川や池に生息し、全長は7~8センチほど。
和名はなんと「闘魚」といい、オス同士を闘わせる遊びがあることでも知られている魚です。
ひとくちにベタといっても種類があり、大きく分けると、
ワイルドベタとショーベタ(改良ベタ)の2種類に分けられます。
よくお店で見かけるのは、ショーベタと言われる、品種改良されたタイプになります。
さらにショーベタにもいろいろな種類があり、
ベールテール、クラウンテール、ハーフムーンなどに分けられます。
しかし、なぜベタは瓶で飼えるのでしょうか。
それは、ラビリンスという補助呼吸器官を持っているから。
そのため、水中の酸素が不足すると水面から口で直接空気を吸うことができるのです。
そのため、エアレーションなしで水槽や瓶でも飼うことができます。
ベタは瓶でそのまま飼ってもいいの?
確かにラビリンスを持ったベタはコップや瓶に入って売られていて、
瓶の場合はきっちりと蓋がしまって置いてあるケースが多いですが、
小さい容器ほど水換えが頻繁になるため、瓶で飼うのは上級者向きと言えます。
上級者が飼うにしても、瓶のサイズを大きくして、蓋は外して網などをのせて飼うのが良いでしょう。
ショップで、コップや瓶で飼われているから初心者でも簡単に飼えると考えるのは間違いのもと。
たとえラビリンスを持っていたにしても、そのような環境で、良い状態で飼えるとは言えないのです。
小さな容器に入って売られているベタが元気なのは、
プロの徹底した管理によるものだと言えるでしょう。
初心者には難しいと考えるのが無難です。
ベタの飼い方
さて、実際のベタの飼い方ですが、水質の保持が大切ですので、
やはり小さめでも良いので、フィルターをつけた水槽で飼ってあげるほうが良いでしょう。
水槽であれば、きれいなひれを傷つけることもありません。
水温計もつけましょう。
ベタは水温は22~27度、水質は弱酸性~中性を好みます。
冬場の水温管理には注意が必要で、ヒーターを付けてあげるのが良いでしょう。
また、オス同士の場合、激しく争うので、
オス同士を一緒に飼うのは避けるのが重要です。
単独で飼育するか、オスとメスをペアで飼うのが基本になります。
ペアで飼うと繁殖をすることも可能なので、その場合は水草も入れてあげると良いでしょう。
また、他の魚との混泳を考えている場合、相手がひれの長い魚だと、
そのひれをベタがつついてしまう可能性があるので避ける必要があります。
ネオンテトラなどの魚であれば混泳も可能だと言えますが、
ベタは闘魚という和名の通り、気性の荒い魚なので、
基本的に1尾だけ単独で飼うものだと考えておいたほうが良いでしょう。
ベタの水槽の水換えの仕方
ベタの水槽の水換えは、30センチほどの小さいものであれば、
1~2週間に1度で十分です。
水換えの量も、水槽の水の1/4ほど。多くても1/3ほどの量を変えるのにとどめましょう。
ベタは急な水質や水温の変化に弱いため、水換えはゆっくりと行うのが基本です。
水温をきちんと合わせてから、新しい水を少しずつ足してあげると良いでしょう。
小さな瓶に入って売られているベタですが、瓶での飼育はなかなか難しいもの。
やはり簡単でも良いので、水槽を用意して飼うのが無難です。
水槽の中でひれを広げ、ゆらりと優雅に泳ぐベタを眺めるのはとても良いものですよ。
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