ボトルアクアリウム

ボトルアクアリウムにコケや油が発生!取り除くにはどうすればいいの?

2016年6月2日

ボトルアクアリウムを立ち上げると必ずといっていいほど直面するのが、

油膜やコケといった水中の汚れです。

 

これはバクテリアの繁殖が追い付かず、

水質が安定していないときやエサの与えすぎなどが原因でよく起こります。

そこで今回は、ボトルアクアリウムにつきものな油膜やコケといったトラブルの対処法をお伝えします。

 

 

油膜ってなに?生体にどんな影響が出るの?

 

 

油膜とはボトルアクアリウムの水がとろっとしたような感じになり、

水面に油が浮いたように薄い膜が張った状態になることです。

 

原因は

・立ち上げ直後でバクテリアが定着していない

・頻繁な水替えによるバクテリアの減少

・食べ残したエサの油分、たんぱく質

・水草用の肥料の入れ過ぎ

 

などさまざまです。

油膜自体には生体に直接影響がありません。

しかし油膜の原因となるバクテリアの減少やエサの食べ残しなどは、

水質の悪化につながるので対処しなければなりません。

 

 

油膜が原因で水草が枯れてしまう

水草 f

 

また、油膜が張った状態では水面から光や酸素が溶け込まなくなるため

水草が枯れてしまうことがあります。

 

油膜を取り除くためには扇風機やエアレーションで水面を揺らすか、

キッチンペーパーやお玉などで地道にすくうといいでしょう。

またブラックモーリーという魚も油膜を食べてくれます。

 

ただしすべて一時しのぎの方法なので、

油膜ができる原因を取り除かない限りは再発生してしまいます。

ボトルアクアリウムを立ち上げ直後に起こる油膜は、

バクテリアが繁殖すると自然に解消するのでそこまで神経質になる必要はないでしょう。

 

コケや藻が大量発生!どうすればいいの?

 

 

ボトルアクアリウムを立ち上げてしばらくすると出てくるのがコケや藻です。

入れた覚えのない糸状のもやもやとした緑色の浮遊物や、

ボトルの側面についた緑色の点々などコケや藻類はいろいろな形をしていて、

見た目にも美しくないしなにより水草の成長や光合成を妨げてしまいます。

 

発生原因は、エサの食べ残しや水草用の肥料の入れ過ぎで

バクテリアのろ過が追いつかなくなる水の富栄養化と直射日光の当てすぎだといわれています。

食べ残しの除去や定期的な水替え、

直射日光が当たらないようにボトルを移動させると防ぐことができます。

 

ではすでに発生してしまったときはどうすればいいのでしょう。

ここでは4つのポピュラーなコケや藻類を対処法と合わせてお伝えします。

 

 

斑点状のコケ(茶ゴケ)

 

 

ボトルの側面に出てきて、放っておくと薄い膜のようにボトル全体をおおってしまいます。

メラミンスポンジでこすり落とすかオトシンクルスに食べてもらって簡単に除去できます。

 

ヒゲ状のコケ

 

 

黒や緑色のこのコケは、ヒーターや温度計などの器材や水草によく付着します。

器材の場合は削りとって取り除くことができますが、

水草に場合はこすり取ろうとすると葉を痛めてしまうため、

コケがついた部分を切り取るしか方法がありません。

 

よくアヌビアス・ナナなど固い葉についたものはお酢を塗ると、

コケだけが枯れて取れやすいといわれますが、私が試したところあまり効果は見られませんでした。

 

他の対処法としてサイアミーズ・フライング・フォックスという魚に食べさせるという手もありますが、

成魚になると10cmほどの大きさになるので小さなボトルアクアリウムには不向きかもしれません。

 

 

藍藻類

 

 

とろろ昆布のような形状ですが、コケではなく細菌の一種です。

水草によく絡んでいますが、少量であればヤマトヌマエビや

ブラックモーリーが食べてくれる場合があります。

 

これが大量に広がると完全に取り除くのは難しいため、水草ごと抜くかボトルのリセットをおこなうといいでしょう。

 

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アオミドロ

 

 

糸状のコケで、水草に絡まってつくので割りばしやブラシでからめとるといいでしょう。

ヤマトヌマエビやミナミヌマエビが食べてくれます。

 

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ボトルアクアリウムのコケ・油膜の対策のまとめ

 

 

このように発生したコケや藻類には、生体の力を借りて除去できる場合が多いです。

しかしコケが無くなってもエサをあげないでいると、食べるものが無くなって餓死してしまうこともあります。

 

また反対にコケに慣れ過ぎて市販のエサを食べなくなって死んでしまうケースもあるため、エサにも慣れさせておく必要があります。

一番いいのは定期的な水替えや置き場所を移動しつつ、自分の手で取り除くことですね。

今回はボトルアクアリウムにありがちなトラブルとその対処法をご紹介しました。

 

ボトルアクアリウムにはエアレーションやろ過機を使わないため、バクテリアの少ない立ち上げ当初は特に水質に敏感になりがちです。

放置し過ぎはいけませんが、少しの油膜やコケが出てきても慌てて一気に水を変えたり生体をどんどんプラスするのではなく、

まずはエサの量やボトルの置き場所といった原因を考えて解決していきましょう。

 

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この記事を書いた人:いずみもえ

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自己紹介:

ボトルアクアリウムで生体を飼育中。
0才の娘が毎日ボトルに手をつっこもうとするのを全力で阻止するのが日課です。
好きな熱帯魚:

ベタ、オトシンクルス、コリドラス

 

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