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アクアリウムの白濁り対策!ピカピカの水をゲットしよう

2016年12月21日

ディスカス 水槽

 

水槽の美観を損ねる白濁り。

その原因や解決法をチェックしていきましょう。

 

はじめてのアクアリウム:全記事一覧はこちら

 

白濁りは「安定した水槽でないサイン」

水草水槽 F

 

あえてざっくりとした表現を用いるなら、

水槽に発生した白濁りは「安定していないサイン」と言えます。

と言うのも、白濁りは「水槽立ち上げ直後」や

「飼育水が汚れている状態」で多く見られるからです。

濁りが見られたら何らかの問題が発生していると考えて、

ケースに合わせた対応をとっていきましょう。

 

白濁りの正体は、餌の残滓、糞、

バクテリアの死骸といった微細な有機物、あるいは微粒子状の汚れに大別できます。

どちらも放置しておくと生体に悪影響を及ぼします。

この他、水槽壁面の微細な傷、照明の光量不足といった無害な要素による白濁もあるのですが、

まずは生体の健康を真っ先に考えたいものです。

ケース別に白濁りの予防法、除去法をご紹介していきましょう。

 

 

白濁りを防ぐ水槽立ち上げ法

 

 

新しく水槽を立ち上げた直後は、最も白濁りが発生しやすい時期です。

理由の第一は細かな砂利の粒子やゴミ。

底砂は水槽に入れる前にふるいでゴミをこし取り、

濁りが出なくなるまで何度も水ですすぎ洗いしょう。

「洗い済み」と表記された商品でも1~2回すすいでおくと濁りが減ります。

この他、フィルターのマットやアクセサリーもよく水洗いしておきましょう。

例外は水草育成用のソイルや赤玉土を用いる場合。

洗うと泥状に崩れてしまうので、そのまま入れるか、ふるいにかけるだけにとどめます。

 

流木も水が濁る原因です。

「アク抜き済み」の流木が安心です

(それでは、しばらくは水に黄ばみが出ることもあります)。

野外で採集した流木は要注意。

鍋で煮込んで念入りにアク抜きしましょう。

浜辺の流木は塩分も含んでいるので、淡水魚には大きなダメージになることも。

 

セッティングしたばかりの水槽は、

ろ過バクテリアが少ないため、すぐ水が汚れて濁ってしまいます。

これを防ぐ方法は以下の3つです。

 

1.事前に水の空回しを行い、バクテリアをよく沸かせておく。

2.水替えの頻度を多めにする。

3.餌やりをセーブする。

 

まずろ過バクテリアを沸かせるため、

飼育に入る1週間ほど前から水槽に水をはり、フィルターを動かしておきます。

魚もエビもいない水槽でただ水が空回りしている状態なので無駄に感じる方もいるでしょうが、

この作業を怠ると導入してすぐに全滅という悲劇を招きかねません。

既に水槽がある場合は、そこから飼育水を取って「種水」とし、

バクテリアの餌となる少量の糞を入れておくと、より効率的に沸かせることができます。

 

水槽の立ち上げをスムーズにするため、ろ過バクテリアをパックにした商品も数多く販売されています。

どの商品にも共通して言えることですが、

たとえろ過バクテリアを入れても、セットしてすぐに魚を導入するのはリスキーです。

飼育の前に水はしっかり回してください。

水槽の環境、生体の種類はまちまちなので、何種類か試して自宅の環境に合う商品を探してみましょう。

 

飼育してしばらくは餌を絞り、水替えの頻度を多めにするのもポイントです。

糞の量を抑えられるので水質の急激な悪化を防げます。

ただし、換水量が多すぎてもろ過バクテリアが定着しないので、

水の透明度、生体の調子をよく見ながら量とペースを変えていきましょう。

ろ過バクテリアは酸素を好むので、立ち上げ時に限らずエアレーションは効果的です。

 

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順調な水槽に白濁りが発生したら

 

 

立ち上げから時間が経過し、生体の調子も上々。

そんな水槽に起きる白濁りは、ろ過バクテリアの死骸であることが考えられます。

大量のバクテリアが死滅するのは変化の証拠。

まず水温、PH、亜硝酸濃度、アンモニア濃度をチェックします。

PH計や水質検査キットを常備しておくと安心ですね。

 

夏場、高水温が続くとろ過のバランスが崩れやすくなります。

フィルターやサーモスタットの故障も考えられます。

意外なところでは、複雑なレイアウトの隙間で死骸や残餌が腐敗していることも。

 

水草水槽では藻類が発生しすぎて緑色に濁ることがあります。

照明の点灯時間を減らしたり、殺菌灯を導入することで解消します。

 

また、アクリル水槽は年月とともに表面に細かな傷がついて曇ってきます。

特に壁面をなめるプレコがいると傷みがひどくなります。

一度水を抜いてコンパウンドや耐水ペーパーで磨く方もいますが、

手間や生体へのリスクを考えると、買い替えてしまう方が楽かもしれません。

 

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