アクアテラリウムでは水槽内の水量が通常のアクアリウムに比べると少なくなってしまうことがほとんどです。
同じ60センチレギュラー水槽でもアクアテラリウムでの水量は
通常のアクアリウムの半分くらいの30リットル程度になることも珍しくないでしょう。
このようにアクアテラリウムでは水量が少なくなるため、
飼育できる生体も限られてきますし、
水質の変化が起こりやすいので生体に悪影響を及ぼしやすい状況にもなります。
そこで今回はアクアテラリウムで飼育する生体を選ぶポイントをまとめます。
この記事の目次
水を汚しにくい生体
アクアテラリウムでは水量が少ないため水を汚しにくい生体を選ぶことが重要となってきます。
エサの量が少なくて済めばエサの食べ残しもフンも必然的に少なくなってくるので、
水質が悪化するのを予防しやすくなります。
この事からあまりエサを必要としない小さな生体がお勧めです。
アカヒレ・ネオンテトラ・ラミーノーズテトラ・ゴールデンハニードワーフグラミー、
ヤマトヌマエビ・ミナミヌマエビ・レッドビーシュリンプなどが一例です。
ただし、どんなに水を汚しにくい生体でも数が多すぎたり、
飼育者がエサを与えすぎたりすれば水を汚してしまう原因になるので飼育者も充分注意しましょう。
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水質の変化・悪化に強い生体
水量が少ないと水が汚れやすくなりますし、水温の変化も大きくなり生体が体調を崩しやすい環境となります。
このため水質の変化や悪化に比較的強いといわれる生体もお勧めです。
アカヒレ・ネオンテトラ・カージナルテトラ・ランプアイ・ゴールデンハニードワーフグラミィ・
コリドラスなど、パイロットフィッシュに選ばれるような生体がオススメです。
大人しい性格の生体、小さめの生体
水量が少ないので各生体の生活域も限られてきます。
このような状況で縄張り意識の高い生体を入れるのは、その生体をはじめ他の生体にとってストレスになります。
そのような生体は他の魚を追い回す・攻撃しやすいのでアクアテラリウムの混泳には不向きです。
また生体が大きくて気性が荒いと、
他の魚を追い回す際に石や流木などにぶつかり水上部分を崩してしまう可能性があります。
アクアテラリウムには穏やかな性格・小さめな生体をお勧めします。
底床に潜る生体はNG
陸上部分の作り方にもよりますが、底床に潜るような種類の生体を飼育していると底床内を潜って
移動を繰り返すことでアクアテラリウムの水上部分がゆがみ始めたり崩れてくる可能性があります。
とくに底床を厚めに作った場合はそれだけ掘り返されることが考えられるので、
より陸上部分が崩れやすくなります。
陸上生体とのバランスも考える
アクアテラリウムでは水中の生体を楽しむというだけではなく、
水上で両生類などの生体を飼育する・鑑賞することも可能です。
陸上で飼育が可能な生体の中には水中の生体を捕獲・食べるということをする種類もいたりするものです。
まずは自分が陸上の生体を飼育したいのかどうかを決めて、
もし陸上の生体を飼育するのであれば、飼育したい・飼育している陸上の生体が水中の生体を捕獲するのかどうかを調べるようにしましょう。もし捕獲する可能性があるのであれば捕獲されないような種類の水中生体を選ぶ必要があります。
アクアテラリウムに適した生体の条件のまとめ
アクアテラリウムにオススメの水中生物をご紹介してきましたが、
結論としては飼育水の管理と飼育スペースの確保さえしっかり出来るのであれば、
底床を通常のアクアリウムで飼育する水中生物や混泳で問題はありません。
濾過容量を増やしたり適度にメンテナンスをすることでアクアテラリウムで飼育できる水中生物の幅も広がってきます。
水上部分をメインとしてアクアテラリウムを楽しみたいのであれば水中生物にもこだわりはないかもしれませんが水上も水中も、
または水中メインで楽しみたい場合は飼育できる生体をしっかり選ぶ必要があります。
アクアテラリウムの動画
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この記事を書いた人:meganuma
自己紹介:現在は900×600×450水槽で主にプレコ飼育と金魚鉢で金魚飼育、ビオトープで水辺植物やメダカ飼育をしております。
好きな熱帯魚:アシュラプレコ・アカリエスピーニョ・キングコングパロット、挙げればきりがありませんね。