さて、今回はイソギンチャクの話です。
育てやすいイソギンチャク、ソフトコーラルの代表といえば、マメスナギンチャク、スターポリプ、ディスクコーラルなどがありますが、これらの育てやすい種ですら、淡水の水草に比べれば飼育はやや難しいかもしれません。
今日は自分の失敗を元に、どうすれば成功するのか書いていこうと思います。
この記事の目次
イソギンチャク失敗例:光が足りない
まず、要因の1つは光でしょう。
最低でも60cm水槽で2灯はほしいところです。
1灯でもアヌビアス・ナナやウィローモス、クリプトコリネなどは飼育できますが、マメスナギンチャクやスターポリプは厳しいです。
ディスクコーラルは光が弱くても飼育できますのでやや光が弱くても飼育できるかもしれません。
いずれにせよ、光は弱いより強いほうがいいでしょう。
一部のウミトサカなどは光を必要としませんが、そうなると餌が必要となりますので大幅に難易度が上がってしまいます。
60cm水槽で4灯が必要になるサンゴも多いですので、サンゴの飼育を考えている方は出来るだけ強めの光を用意した方がいいでしょう。
蛍光灯は光が拡散して底床まで届きにくい性質がありますので、本格的に飼育する場合は、メタルハライドランプやLEDを使用することも必要になるかもしれません。
イソギンチャク失敗例:水流が弱い、強い
どうもサンゴは淡水の水草と違い水流を気にする傾向にあるようです。
淡水では水流はそれほど気にせず飼育していましたが、サンゴはその種類によって強い水流を好むもの、弱い水流を好むものがあり、出来るだけ水流を当てたほうがいいです。
淡水みたいに一定の水流だと、水流が当たらないこともありますので、ディフューザーを使ってランダムな水流を作ったほうがよりリアルに海底の環境に近づけることができるかと思います。
ポリプがなびく程度の強めの水流を好むサンゴも多いので、やはりポンプにもお金をかけたほうがいいでしょう。
いずれにせよ、一定方向の水流しか生み出してくれない淡水の設備では飼育は難しいかもしれません。
イソギンチャク失敗例:水質が安定しない
自分は20cmの水槽で飼育していましたのでこれが1番の失敗した原因かと思っています。
こまめに、水換えをすればいいのですが、ついついめんどうで足し水だけにしてしまいがちです。
海水魚ならこれでそれほど問題なく飼育できるのですが、サンゴはやはり必要な栄養素等いろいろありますので、これでは難しいかもしれません。
小さな水槽ほど、必要な栄養素はすぐになくなってしまいますので、気づいた時には手遅れになっています。
できるだけ大きな水槽で飼育したほうがいいでしょう。
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イソギンチャク失敗例:高温になりすぎている
サンゴの多くは24度前後を好むようです。
しかし、アクアリウムの経験がある方ならわかると思いますが、年間通して24度に保つのは非常に難しいことです。
特に夏場はファンを設置しても24度は軽く超えるでしょう。
自分の水槽もファンを回して頑張りましたが、28度くらいまでしか下がりませんでした。
海水魚ならぎりぎり耐えれる温度ですが、サンゴにとっては厳しい温度です。
なので、飼育するにはクーラーが必須になるかと思われます。
もしくは、部屋のエアコンを24時間つけっぱなしにして温度をコントロールするのもいいでしょう。
いずれにせよ、何も対策しない、もしくはファンのみの設備では飼育は厳しいかと思います。
イソギンチャク飼育のまとめ
と、いうことで、サンゴを飼育するには「照明」「ディフューザー」「大きな水槽」「クーラー」を用意してください。
あとは、「まめに水替えする覚悟」くらいでしょうか。
これらが用意できれば、問題なく飼育できると思います。
自分も機会があったら、サンゴに挑戦したいですね。
みなさんも、機会があれば入門種と呼ばれるマメスナギンチャクやスターポリプ、ディスクコーラル辺りから飼育してみてはいかがでしょうか?
ハタゴイソギンチャクとカクレクマノミ の動画
60cm水槽でカクレクマノミとイソギンチャクを飼育しています。
やはりイソギンチャクは癒やされますねー。
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この記事を書いた人:まめ
自己紹介:
60cmの水槽で水草を、36cmの水槽で海水をやってます。実は、もう1本25cmキューブ水槽を持ってますが、現在は倉庫にて休暇中です(笑)
好きな熱帯魚:
コリドラス・ステルバイ、ミニブッシープレコ、ヤエヤマギンポ