小型のカラシンの混泳はとても美しく楽しいものです。
そして、多種(小型カラシン以外)の熱帯魚とも混泳をさせる事で水槽にメリハリをつける事も出来るのです。
良く知られた所では、プラティなどの卵胎生魚との混泳可能です。
ミッキーマウスプラティやワグプラティなどはお互いに意識する事無く自由にしているのでベストパートナーとも言えるでしょう。
しかし、問題が無いように思えてもちょっと注意してあげて欲しいパートナーがいます。
この記事の目次
親戚だけどこれは論外 「ピラニア」
御存じない方もおられるかも知れませんが、あの「ピラニア」も実はカラシン族の一員です。
ですから実は「ネオンテトラ」にも歯があります。
しかし、誰が見てもまさか「ピラニア」を混泳させるなんて思いつかないでしょうが稀に「ナッテリー」とか「ピラヤ」と書かれて稚魚が売られている事があります。
知らずに買ってしまうと水槽の中であっという間に他魚を食べつくして巨大に成長してしまいます。
同じように中型以上に成長するナマズ類も危険です。
群泳を楽しむ為のパートナー 「エンゼルフィッシュ」
小型のカラシンは自分たちよりも大きな魚がいるとその魚から襲われないようにする為に群れて泳ぐ習性があります。
先の「ピラニア」などは論外ですが例えば「エンゼルフィッシュ」を1匹入れる事でカラシン達は大型魚から身を守る為に群泳するようになります。
しかも通常の群泳とは違い同一方向同一速度で更に寄り添い合う感覚を狭めて泳ぐので見事な群泳を見る事が出来ます。
しかし、「エンゼルフィッシュ」が小型カラシンを捕食する事は通常ありませんが口に入ってしまうサイズの場合無意識で食べてしまう事があります。
群泳を迫力あるものにしてみるのにはよいのですがサイズをよく確認してあげましょう。
水槽の暴走族 「サカサナマズ」
餌を食べる時は普通の向きをしていますが、泳ぐ時には腹部を上に向けて泳ぐ変わった魚です。
小型ですのでとくに問題はないように感じますがその泳ぎはかなり強烈です。
まるで水槽の中を縦横無尽に駆け巡るような泳ぎ方をしますので小型カラシンにとってはとても大きなストレスになります。
面白そうという理由で入れてはいけないという教訓を私に教えてくれた魚です。
意外な被害者 「グッピー」
同じ卵胎生の仲間の「プラティ」はベストパートナーですが「グッピー」(特に雄)は混泳パートナーには不向きです。
雌ならはなんとかなるのですが雄は絶対に避けましょう。その理由は泳ぐ速度と鰭にあります。
「グッピー」の雄は鮮やかで長い鰭を持っているものが多くいます。
これがヒラヒラと動いていると好奇心を刺激された小型のカラシン達はその鰭に噛みついてしまうのです。
前段でも述べた通り、小型とはいえカラシンには歯がありますので「グッピー」としてはたまったものではありません。
しかも鰭の形状から泳ぐ速度が遅いので逃げる事すらも出来ないのです。
よく観察してあげよう 「イシマキ貝」
水槽のコケ取として有名な「イシマキ貝」ですがなぜ注意が必要なのかと思われるでしょうか。
確かに、コケ取りとしての仕事は良くしてくれるのですが問題は「イシマキ貝」が死んだ時の起きます。
貝類は生きているうちはとてもよく働いてくれるのですが死んでしまうと一気に水質を悪化させる原因になのです。
特に「イシマキ貝」は死んでしまっても貝殻が下をむいたままだとなかなか死んだことに気がつきません。
水質が悪化すると小型のカラシンは病気に感染しやすくなります。
「イシマキ貝」は動きながら舌歯と呼ばれる部分でコケを舐め削って食べています。
その為、ずっと同じ所で何時間も動いていない「イシマキ貝」がいたらそっと取り出して確認してみましょう。
貝の口を下にして2.~3貝かるく振ってみるともし死んでいたなら貝の中身が出てきます。
貝殻の表面が酸化して欠け方が激しくなっていたらそろそろ要注意です。こうして観察をしておくとある程度分かるものです。
小型カラシンの仲間と混泳できる熱帯魚のまとめ
さて、いかがでしたでしょうか。
じつはこれは、かつて私が失敗した事です。
少しは、皆さんのお役に立てていると嬉しいと思います。
グッピーとレモンテトラの混泳動画
小型水槽でグッピーとレモンテトラを混泳させています。
グッピーとレモンテトラの混泳もまた良いですね。
美しいです。
—熱帯魚の王様—
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この記事を書いた人:EmiJah
自己紹介:
なんのかんので10年の熱帯魚歴になってしまいました。現在のメインは「ディスカス」。繁殖した、子ディスカスも元気に育っています。
好きな熱帯魚:
ディスカスを筆頭に淡水魚全般、魚以外も・・・。