フィルターと言えば、水槽内の残餌や生体の排泄物などを吸い込み、水槽内の環境を整えるもので、熱帯魚を飼育する際には絶対必要なアイテムの1つです。
生体にとって有害物質であるアンモニアを亜硝酸塩に変えるのも、フィルターの大事な役割としています。
フィルターの種類はさまざま
水槽立ち上げの際に、水槽セットに付属していたフィルターをそのまま使うのももちろんオッケーなのですが、熱帯魚の飼育に慣れてきたら、ちょっと本格的っぽく【外部フィルター】にチャレンジしてみませんか?
ろ過能力も高く、本格的にアクアリウムっぽくなる【外部フィルター】に関して、今回ご説明したいと思います!
フィルター選びのヒントとして、活用してくださいね。
外部フィルターとは?
水槽とは別で設置して、水槽とフィルター間を循環させて、ろ過をするフィルターです。
他のフィルターに比べると、フィルターそのものが大きくなってきます。
60cm以上の水槽におすすめですが、最近では小型水槽用の外部フィルターも出ていますので、選べる種類も広がっています。
外部フィルターのメリット
・添加したco2が逃げにくく、水草を育成しやすい
熱帯魚の飼育と同時に水草を導入している水槽も多いと思います。水草をきれいに生長させる際に、CO2の添加をするのであれば、一番最適なフィルターといえます。
というのも、外部フィルターは気密性に優れているので、添加したCO2が逃げにくいのです。
逆に言えば、CO2を添加していると、酸素が足りなくなる恐れがあります。
生体が酸欠を起こさないように、夜間のみエアレーションを使用してたいおうしていきましょう。
・耐久性が抜群なので、長期使用が可能
なんと10年使用することも可能だと言われている、外部フィルター。
買い替えの手間が減るのはすごくありがたいことですね。
・ろ過能力が非常に高い
外部フィルターは、他のフィルターと比べても抜群にろ過能力が高いです。
・水流を逃すことができる
熱帯魚の中では、水流を嫌う種類もいます。
外部フィルターは、排水口を変えることができるので、壁側に向けて水流をなくすことで対処できます。
また、コケの発生原因が水流とわかっている場合にも、上記のように、水流を壁に当てるなどして対処していけば、コケを最小限に抑えられます。
コケの中でも最もメジャーな黒髭苔は、強い水流が原因とされています。
・光量を十分に取り入れやすい
光量を十分に取り入れたい時や、蛍光灯を複数使いたい時など、ライト全般の設置の邪魔になりにくいのも、外部フィルターのメリットです。
上部フィルターや外掛けフィルターと違い、水槽の入り口部分には、吸水パイプと排水パイプの2本のみが入るので、レイアウトの邪魔になりません。
外部フィルターのデメリット
・値段が高い
他のフィルターと違って、少し高価になってきます。
容量が大きくなればなるほど値が張りますが、安いものだと5,000円〜となっています。
値段が高いと言っても、先述しましたように、長期にわたって使用が可能なので、ロングスパンで考えればコストも低いのではないかなと思います。
・あとから導入した際に設置場所の確保が難しい
すでに完成されている水槽に外部フィルターを導入したい時には、設置場所には気をつけるようにしましょう。
外部フィルターはメーカーや種類によって、吸水パイプと排水パイプの長さが違ってきます。
設置の際に、フィルター周辺の空間もある程度必要になってきます。
専用の水槽台の下に外部フィルターを置くようにするのが一番簡単なのですが、そうではない場合には、新たに外部フィルターの設置場所を作るようにしないといけません。
・バイオフィルムが水槽内に入ってしまった時に、水槽内が大変なことになる
外部フィルターを使用してしばらく経つと、パイプにバイオフィルムというのが付着してきます。
バイオフィルムというのは生物膜で、アクアリウムの世界では、簡単に言ってしまえばバクテリアの集合体です。
バイオフィルムがパイプに付着してきたときに、うっかり動かしてしまうと、水槽内に勢いよくバイオフィルムが流れ出していまい、とんでもないことになってしまいます。
問題があるのは外観だけで、生体には直接影響はないので、とくに気にすることもありません。
外部フィルターのまとめ
熱帯魚の飼育に慣れてきたら、是非挑戦してもらいたい【外部フィルター】。
フィルター選びに困ったり、水草の育成を検討しているのであれば、導入をおすすめしますよ!
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この記事を書いた人:おちび
自己紹介:
熱帯魚歴半年。家には本水槽と、稚魚水槽×2があります。卵を見つけると守らずにはいられません。
おかげで稚魚が100匹います(゜o゜) 毎週末は熱帯魚屋さんに家族でお出かけ♪
好きな熱帯魚:
コリドラスピグミー、ゴールデンハニードワーフグラミー(♀)、レッドチェリーシュリンプ